登山に行くに当たってヘッドライトが必要だと言われたけど、沢山ある中でどれが自分にとって最適かが分からずにお困りの人もいらっしゃると思います。
実際、富士登山で夜中のうちに登り頂上でご来光を迎える計画の場合と、日帰り登山で不測の事態に備えて携行する目的とでは、適する機種も異なります。
今回は、登山においてヘッドライトが
- どんな場面で活用されるか
- どのように有用・有効であるか
を解説し、
あなたが計画している登山に対して最適なヘッドライトを選ぶに当たって
- 何を考慮して選べば良いか
を説明し、
用途や目的に応じて
- どの機種がおすすめか
を紹介いたします。
目次
サイト運営者のイチオシ
GENTOS(ジェントス):VA-05D
一般的な登山の使用条件において十分な機能や性能を備えており、初級から中級レベルの登山者に最適です。
とりあえず準備する機器という位置付けにも、将来的に使い続ける機器という位置付けにも、どちらにも使えます。
照射範囲および照射距離のモード切り替え機能は無く固定です。
テスト用乾電池が付属します。
登山でヘッドライトが必要な場面
登山に出かける際は、夜間に行動する計画の場合は当然のこと、夜間には行動しない計画の場合も、いずれにしてもヘッドライトは必ず持って行かねばなりません。
例えば富士登山で夜中に山小屋を出発して頂上付近でご来光を拝む計画のように、夜間に行動する計画の登山の場合は、ヘッドライトは当然の必携品です。
夜間登山を計画している場合、例えば次のような場面でヘッドライトが必要になります。
- 夜中に暗い山道を歩く
- 歩く以外に、荷物を出し入れしたり休憩したりする
山中泊の計画で登山に出かける場合、テント泊であればヘッドライトは確実に使います。
たとえ山小屋泊でも、消灯後に何かの用事でヘッドライトを使う場面があります。
山中泊登山を計画している場合、例えば次のような場面でヘッドライトを使います。
- 夜中にリュックサックの中の荷物を出し入れする
- 夜中にトイレに行く
- 日の出前に食事を作ったり食べたりする
- 日の出前にテントを撤収する
- 日の出前に荷造りや出発準備をする
- 日の出前に暗い山道を歩く
日帰りの計画で登山に出かける場合は、順調ならばヘッドライトを使わずに済むはずです。
ですが、日帰り登山の場合でもそれ以外の登山の場合でも、不測の事態に備えてヘッドライトと予備電池は必ず持って行かねばなりません。
具体的には次のような場面でヘッドライトを使います。
- 目的地に到着する前に日没を迎える
- 日没後に暗い山道を歩く
- 日没後にテントを設営する
- 日没後に食事を作ったり食べたりする
- 自分の居場所を捜索隊に知らせる
なぜ不測の事態に備えねばならないかと言うと、登山では以下のことが原因で計画通りに実行できないことがあり得るからです。
- 計画不備
- 道迷い
- 体力不足
- 体調不良
- ケガ
この様な場面でヘッドライトがあれば、ルートや足元を確認しながら、下山口や宿泊予定の山小屋やテント場まで安全に歩くことができます。
あるいは、ビバークをすると決断した場合でも、ビバークするのにより適した場所を探したりツェルトを設営したりする際にもヘッドライトが役に立ちます。
また、万が一遭難してしまった場合に、捜索隊に自分の居場所を知らせるためにヘッドライトが役に立ちます。
この様に、登山においてはどの様な計画でもヘッドライトを活用する場面は生じ得ます。
なので、夜間登山や山中泊登山の計画であればもちろん、たとえ昼間しか歩かない日帰り登山の計画でもヘッドライトは必携なのです。
懐中電灯やスマホのライトの欠点とヘッドライトの利点
これを読んでいる方の中には、
「懐中電灯やスマホのライトではダメか?」
という疑問が浮かぶ方もいらっしゃると思います。
答を先に述べるならば、
「無いよりはマシだが実用に耐えない。」
と言えます。
なぜならば、懐中電灯やスマホのライトを使うと、
- ライトを持つ手で片手がふさがってしまう
- 見たい所を意識的に照らす労力を余分に要する
- スマホのライトでは明るさが足りない
- スマホを多用すると通信手段として使いたい時に電池が切れてしまいかねない
等々の不都合が生じます。
一方、ヘッドライトならば、
- 両手が空く
- 顔を向けた先をいつも照らしてくれる
- 高機能
- 使い勝手が良い
- より安全に迅速に作業や行動ができる
等の点で優れています。
登山用ヘッドライトは明るさを調節できるので、目的に応じて出力を下げ、電池の消耗を抑えることもできます。
また、登山用ヘッドライトは、全体を見回すために照らす範囲を広げたり、逆に、照らす範囲を絞って遠くまで見定めたりと、多様に使える機能が備わっているため登山という現場でより有利に使うことができます。
なので、ヘッドライトは登山に行く際の必携の持ち物という認識をお持ち下さい。
そして、あなたが出掛ける登山に対して最適な物を以下を参考にして選んで持って行って下さい。
登山用ヘッドライトの選び方
ここでは、あなたが出掛ける登山に対して最適なヘッドライトを選ぶ上で考慮すべき幾つかのポイントについて、順番に解説いたします。
電池タイプ
登山用ヘッドライトに使われる電池の代表例は、
- アルカリ乾電池
- リチウムイオン充電池
の2つです。
なぜ電池タイプを考慮する必要があるかと言うと、登山に出掛ける際には電池切れに備えて予備電池あるいは予備電源も一緒に持って行く必要があるからです。
そして、電池タイプに依って対応が異なるからです。(それぞれどの様に対応すれば良いかは後述します。)
対応が異なると、それぞれが適する人と適さない人も異なるからです。
また、電池が異なると、使用時間の経過に伴い明るさが低下する挙動も異なるからです。
どういうことかと言うと、ヘッドライトの明るさは、電池残量の減少と共に暗くなっていき、その挙動は機種により様々なのですが、大雑把に表現すると、
- アルカリ乾電池では継続的に暗くなり続ける
- リチウムイオン充電池では初期の明るさが電池切れ近くまで維持され最後に急激に暗くなる
という特性があるからです。
そして、電池が切れて行動不能になるのを避けるために、電池残量が少なくなると、リザーブモードと言って歩行可能な明るさ(おおよそ数ルーメン)に出力を落として点灯させる機能が備わっている物もあります。
この、リザーブモードの点灯時間も電池に依って異なるからです。
ヘッドライトは、光らせる電源(電池)の種類に依って以下の3つのタイプに分類できます。
- 汎用の単4形または単3形の規格品の電池を使用する物(乾電池タイプ)
- その機器専用の形状を持つ充電池を使用する物(充電池タイプ)
- 上の1と2のどちらもが使用可能な物(ハイブリッドタイプ)
どのタイプの物が適するかは、あなたの登山との今後の関わり方や使用頻度に依って異なります。
どんな場合にどれを選べば良いかを、それぞれの利点や欠点も合わせて以下で説明いたします。
規格品電池(乾電池)タイプ | 専用充電池タイプ | 両用(ハイブリッドタイプ) | |
---|---|---|---|
適する人 | 登山に行く頻度が低い人。 基本的に日帰り登山や山小屋泊登山にしか行かない人。 | 電池の充電を計画的に行なえる人。 夜間登山やテント泊登山に頻繁に行こうと考えている人。 雪山登山を計画している人。 | 臨機応変に多様に使いこなせる人。 選択肢が多いことが好きな人。 好みに応じた使い方が可能で、志向する登山の種類によって特定されず、どんな人が使っても構わない。 |
特徴 (利点と欠点) | 初期費用は比較的安いがランニングコストは比較的高くなる。 予備電池が安価で調達しやすい。 電池寿命が比較的短い。 切れた電池は繰り返し使用不可、廃棄の手間を要す。 代わりの電池の調達が必要。 | 初期費用は比較的高いがランニングコストは比較的安く済む。 予備電池が高価で調達しづらい。 電池寿命が比較的長い。 切れた電池は充電し直して繰り返し使用可能。 充電のための機器も別途必要。 | 初期費用は比較的高い。 使い様によって乾電池タイプと充電池タイプのどちらの利点も欠点ももたらされる。 |
参考 | 電池の使用に伴う明るさの変化の挙動は、未使用時から電池切れまで継続的に暗くなり続ける。 電圧の特性や電池の大きさが許容範囲なら、充電可能な規格品電池を使うことでランニングコストの削減することも可能。 | 電池の使用に伴う明るさの変化の挙動は、満充電時の明るさが電池切れ近くまで維持され最後に急激に暗くなる。 充電中は使えない機種も使える機種もどちらもある。 モバイルバッテリーを接続して、充電しながら使用可能な機種もある。 |
規格品電池(乾電池)タイプ
基本的に昼間しか登山をしない人が非常事態に備えて持ち歩く場合や、登山に行く頻度が低かったり次にいつ登山に行くか決まっていない人がとりあえずヘッドライトを用意したい場合には規格品電池タイプが適しています。
例えば、一生の記念に富士登山に行こうと計画しているがそれ以降では差し当たって登山に行く計画が無い人は規格品電池タイプが適しています。
規格品電池タイプのヘッドライトの特徴は、初期費用(ヘッドライトの本体価格)が比較的安いことと予備電池を調達しやすいという利点がある一方で、長く使うとランニングコスト(電池を買い替える費用)が高くなるという欠点が挙げられます。
この欠点を補うために、充電可能な規格品電池を使うという方法もあります。
ですが、機種によっては充電可能な規格品電池が使えない物もあるため注意が必要です。
また、アルカリ乾電池を使う場合、電池が新品の時の明るさがずっと維持される訳ではなく、使用時間の経過と共に明るさが暗くなるという特性があります。
蛇足かもしれませんが、他にも例えばカメラや雪崩ビーコンやラジオのような電池を使う機器を登山に持って行くならば、そして、これらに使われている電池を同じ大きさの規格品電池に統一できるならば、予備電池の種類を一つに減らせるためメリットがあるかもしれません。
準備すべき予備電池の本数は、登山期間中に想定されるヘッドライトの使用時間を余裕で賄えるだけの本数を持って行きます。
専用充電池タイプ
例えば夜間登山のように夜の山道を確実に歩く計画の登山に頻繁に行く人は専用充電池タイプが適しています。
夜の山道は歩かなくても、テント泊登山のようにヘッドライトを使う機会が確実にある登山に頻繁に行く人も専用充電池タイプが適しています。
また、乾電池よりも充電池の方が低温に比較的強いため、雪山登山に行く場合は専用充電池タイプの方が有利です。
ただし、電池を計画的に充電するのが苦手な人は専用充電池タイプは不向きかもしれません。
専用充電池タイプのヘッドライトの特徴は、照射時間が乾電池よりも長いことや、電池を買い替えなくても充電し直せば使えるため長く使う程ランニングコストが安くなるという利点がある一方で、初期費用(ヘッドライトの本体価格や電池および充電器)が比較的高いことと予備電池を調達しづらいことと充電のための機器が余分に必要になるという欠点が挙げられます。
また、充電中は使えない物もある一方でモバイルバッテリー(外部電源)をつないで充電しながら使うことができる物もあるため購入前に調べておく必要があります。
準備すべき予備電池あるいは予備電源の数量は、登山期間中に想定されるヘッドライトの使用時間を余裕で賄えるだけの数の予備充電池、あるいは十分な容量のモバイルバッテリーを持って行きます。
また、充電用の機器やケーブルも一緒に持って行く必要があります。
両用(ハイブリッド)タイプ
両用(ハイブリッド)タイプに関しては、適する人や適さない人がほとんど特定されません。
なぜならば、使い様によって規格品電池タイプと専用充電池タイプの両者の利点も欠点もどちらも得られてしまうからです。
例えば、初期費用を安く抑えたり予備電池を調達しやすくする利点を得るために規格品電池タイプとしての使い方をしても構いません。
あるいは、照射時間が長いことやランニングコストが安くなる利点を得るために専用充電池タイプとしての使い方をしても構いません。
基本的には専用充電池タイプとして使用しつつ、予備電池は入手しやすい規格品電池で対処するという使い方をしても構いません。
臨機応変に多様に使いこなせる人や選択肢が多いことが好きな人は恩恵を比較的得られやすいかもしれません。
アルカリ乾電池と比べて、リチウムイオン充電池は電池切れまでの時間が長い、低温に強い、電池使用時間が経過しても電池が切れる直前まで明るさが維持されるという利点があります。
なので、初期費用が高くなることを苦にしないのであれば、専用充電池タイプとして使う方が有利です。
準備すべき予備電池あるいは予備電源の数量は、あなたのヘッドライトの使い方に依るところが大きく、正解が幾つもあるかもしれません。
いずれにしても、登山期間中に想定されるヘッドライトの使用時間を余裕で賄えるだけの数量の予備乾電池や予備充電池やモバイルバッテリーを持って行きます。
そして、専用充電池タイプとしての使い方をするならば、充電用の機器やケーブルも一緒に持って行く必要があります。
照射性能
=明るさと照射距離
登山で使うヘッドライトには、発せられる光の明るさ(の最高値)が100〜500ルーメン(lm)程度の物が適しています。
ですが、光源から発せられた光は広がるため、この値が大きいからと言って見たい所を的確に明瞭に照らしてくれるとは限りません。
そのために参考になる指標として、照射距離があります。
登山で使うヘッドライトでは、照射距離が50m以上ある物がおすすめです。
これらの値が大きい程、足元や周囲の状況をより明確に把握できるため、安心安全に行動できます。
ですが、これらの値が大きくなる程、電池の減りも速くなりますし、重量も重く価格も高くなる傾向にありますので、これらの兼ね合いも大切です。
また、明る過ぎると、夜明け前に荷物整理等の作業をしたり、食事を作って食べたり、テントを撤収したりする際に、眩しくてかえって見づらかったり、周囲の人に迷惑だったりします。
ですので、段階的または無段階に明るさを変えられたり、白色ではなく赤色または暖色の光を発する機能も備わった物を選ぶことも必須です。
尚、電池の残量の減少と共に明るさが暗くなることを頭の片隅に留めておいて下さい。
照射モード及び光の明るさや色の切り替え機能
登山で使うヘッドライトには照射モードの切り替え機能が備わっている物をお選び下さい。
ここで照射モードとは発せられる光の状態のことを意味します。
発せられる光の量が同じでも、照射範囲が広い場合と狭い場合では照射距離が異なります。
照射モードという言葉は、狭義には、あなたから比較的近い所を広範囲に照らす(ワイドモード、近距離モード)か、照射範囲を狭める代わりに遠い所までを照らせる(スポットモード、遠距離モード)かを対比する場合に用いられます。
広義には、発せられる光の明るさ(量)や色を変えたり、光を点滅させられる物もあり、これらも含めて照射モードと表現されることもあります。
ワイドモードの光とスポットモードの光を同時に発せられる物もあります。
この様な使い方をすると、広い範囲も遠方もどちらもしっかり照らしてくれるため便利ですが、電池の減りも速いです。
ワイドモードからスポットモードまでを無段階に変えられる物もあります。
同様に、明るさも無段階に変えられる物もありますし、高・中・低のように段階的に変えられる物もあります。
切り替わり方が無段階の方がきめ細かく調節できるため、慣れれば使い勝手が良いかもしれません。
ですが、段階的でも構いませんので、照射範囲(および照射距離)も明るさも、どちらも変えられる物がベターです。
また、10ルーメン程度の低出力の明るさ、あるいは赤色や暖色の光が得られる機能も必要です。
なぜならば、夜中に荷物整理をしたり、テント泊で夜明け前に食事を作って食べたりテントを撤収したり荷造りをしたりする場合は、明るすぎるとかえって見づらかったり他の人の迷惑になったりするからです。
そうならないように、ライトの明るさ(出力)を落としたり光の色を赤色や暖色に切り替えたりして対応するのです。
点滅モードにはこだわる必要はありません。
なぜならば、必要になる場面にほとんど出会わないですし、必要ならば人為的に点滅させれば事足りるからです。
連続照射時間
=電池の持ち
連続照射時間に関しては、それを表す数値単体ではなく、必要な明るさと組み合わさった数値で比較検討します。
登山で使うヘッドライトには、100ルーメン以上の明るさで連続照射時間が3時間以上得られる物を選んで下さい。
と書きましたが、実際のところ大概のヘッドライトはこの条件をほとんどクリアしている物ばかりです。
なので、選ぶ時の基準と言うよりも、念のため確認すべき事項とご理解下さい。
例えば、基本的には使わない計画で、日帰り登山において万が一に備える位置付けでヘッドライトを持って行く場合もあります。
この場合には、連続照射時間が3時間程度の物で十分です。
一方、例えば、富士登山で夜中に山小屋を出発して頂上付近でご来光を迎える計画のように、夜間に山道を確実に歩く場合もあります。
その場合に、計画している行動時間を上回る連続照射時間の物を必ずしも選ばなくても構いません。
代わりに、必要なだけ電池交換を繰り返すことで行動時間を上回る連続照射時間を得ても構いません。
なぜならば、連続照射時間が長くなる程、ヘッドライトの重量も重くなり、価格も高くなる傾向にあるからです。
連続照射時間が長くなることに伴い、都合の良いことも悪いこともどちらも起こり得るのです。
また、カタログ記載の連続照射時間が経過した瞬間に消灯してしまう訳でもありません。
なので、連続照射時間というデータを活用する優先順位は、他の検討ポイントは同等の複数の機種から候補を絞り込みたい場合に初めて考慮するという扱いでも悪くありません。
そして、登山に行く場合は、不測の事態に備えて、ヘッドライトの予備電池あるいは予備電源はどんな計画においても持って行かねばなりません。
重量およびベルトの本数
電池込みの重量が100gを下回ることを目安に選ぶのが良いです。
そうであるかどうかの判断材料として、ヘッドライトを装着するために使われているベルトの本数が鉢巻のように一本だけの物であれば、重量はおそらく100gを下回っていると期待できます。
重量が100gを下回っていれば重くて負担に感じたりもしにくいです。
物によっては、額から頭頂部を通って後頭部までをつなぐ二本目のベルトが追加されているヘッドライトもあります。
二本目のベルトが追加されている物は、おそらくベルト一本だけでは不十分な程重く、重量が100gを上回っている可能性が高いので、選択肢から除外して構いません。
ただし、明確な目的を持っているならば、重量が100gを上回る物を選んでも構いません。
なぜならば、ヘッドライトにおいては、重量が重くなる程
- 明るさが増す
- 点灯時間が長くなる
- 広い範囲を照らせる
- 遠くまで照らせる
という利点が得られます。
つまり、性能が上がるほど重量も増える傾向にあるのです。
逆に、軽量化を優先すると、機能や性能の低下も同時に起きてしまいかねません。
登山においては、持ち物や装備が軽いに越したことはありません。
使用頻度が低かったり使う機会が少ないと見込まれるならば、なるべく軽いヘッドライトがおすすめです。
逆に、夜間登山をしたり、夜の山道をもトレランで駆け抜けるのならば、多少重くても十分に高性能なヘッドライトを選ぶのが正解です。
一体型か分離型か
ヘッドライトは発光部分と電池挿入部分が一体になっている物と分離している物の二種類があります。
登山で使うならば発光部分と電池挿入部分が一体型のヘッドライトが適しています。
先述の重量とも関連しており、電池の重量が増えると分離型になる傾向にあります。
なぜならば、重量がある程度以上に重い物を額に着けていると
- 装着感が悪い
- バランスが悪い
- むやみに動く
- 大きくて邪魔になる
等の不都合が生じます。
この欠点を解消するために、発光部分のみを額に、電池挿入部分は後頭部にと、分離して配置されているモデルが存在するのです。
一般的な登山で使うならば、分離型になっていることは必要以上に大きすぎて重すぎることを意味します。
登山においては、持ち物や装備が軽いに越したことはありません。
わざわざ分離型を選ばなくても、一体型の大きさや重さで十分な性能が得られます。
ただし、先述のように、夜間登山をしたり、夜の山道をもトレランで駆け抜けるならば、多少大きくて重くても十分な明るさが持続する分離型のヘッドライトを選ぶのも一つの正解です。
分離型を選んだ場合は、ベルトや配線が他の荷物に絡まったり断線したりしないように、パッキングする際に注意して下さい。
角度調節機能
角度調節機能は必須です。
なぜならば、立ち止まっている時や何か手作業をする時は、足元や手元や近くを見たいはずなので、ヘッドライトが照らす向きを下に傾けて使います。
一方、夜道を歩いている時は、遠方まで見定める必要があるため、ヘッドライトが照らす向きを上方に起こして使うからです。
大概のヘッドライトは角度調節機能が普通に備わっているはずです。
購入する時は、念のため確認して、角度調節機能が備わっている物を必ず選んで下さい。
防水性能
防水性能はIPX6以上がおすすめです。
登山用のヘッドライトならば、大概はIPX4以上の防水性能を有しています。
ですが、IPX4は水の飛沫が降りかかっても耐えられるレベルの防水性能です。
IPX4では、たたき付けるような雨には耐えられません。
たたき付けるような雨でも耐えるにはIPX6以上の防水性能が必要です。
更には、IPX7やIPX8の防水性能ならば水没しても使えます。
なので、登山で使うヘッドライトは、最低でもIPX4、予算が許すならばIPX6以上の防水性能を有する物をお選び下さい。
スイッチロック機能
これまではヘッドライトを使っている時に役立つ機能や仕様についてお話ししましたが、ここで取り上げるのは使っていない時に役立つ機能です。
スイッチロック機能は必須です。
なぜならば、ヘッドライトを使っていない時にリュックサックの中でスイッチが誤って入ってしまい無駄に点灯状態が続くと、電池を消耗してしまい、必要な時に使い物にならないからです。
この様な誤動作を防止する機能がスイッチロック機能です。
スイッチロック機能は、大概の機器において、スイッチを何秒間か長押しすることで起動/解除されます。
なので、リュックサックの中で長押し状態が生じないように、スイッチが他の固い物で押さえ付けられない工夫をしてリュックサックに詰めて下さい。
購入する時は、念のため確認して、スイッチロック機能が備わっている物を必ず選んで下さい。
登山用ヘッドライトおすすめ5選
メーカー:製品 | ジェントス:VA-05D | ジェントス:CP-195DB | ブラックダイヤモンド:スポット400 | ブラックダイヤモンド:コズモ350 | ジェントス:GH-200RG |
---|---|---|---|---|---|
使用電池 | 単4形アルカリ電池×2 | 単3形アルカリ電池×1 | 単4形アルカリ電池×3(付属) 又は 専用充電池(別売) | 単4形アルカリ電池×3(付属) 又は 専用充電池(別売) | 単3形アルカリ電池×4(別売) 又は 専用充電池(付属) |
明るさ(ルーメン)/最大照射距離(m) | High:300/66 Mid:100/ー Eco:30/ー サブ暖色:6/ー | High:120/63 Eco:25/ー サブ赤色:3/ー | High:400/100 Lo:ー/12 | High:350/64 Mid:ー/45 Lo:ー/10 | Max:1200/283 High:500/194 Mid:250/135 Lo:50/61 |
明るさ別連続照射時間(hr) | High:3.5 Mid:10 Eco:31 サブ暖色:74 | High:7.5 Eco:25 サブ赤色:70 | High:2.5 Lo:200 リザーブ:32 | High:3 Lo:200 リザーブ:30 | Max:7 High:9 Mid:15 Lo:78 |
無段階調光機能 | ✗ | ✗ | ◯ | ◯ | ◯ |
白色光発光機能 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
赤色光発光機能 | ✗ | ◯ | ◯ | ◯ | ✗ |
暖色光発光機能 | ◯ | ✗ | ✗ | ✗ | ✗ |
点滅機能 | ✗ | ✗ | ◯ | ◯ | ✗ |
重量(g) | 81 | 69 | 78 | 81 | 379 |
ベルトの本数 | 1本 | 1本 | 1本 | 1本 | 2本 |
発光部分と電池収納部分の構造 | 一体型 | 一体型 | 一体型 | 一体型 | 分離型 |
角度調節 | ◯(80度) | ◯(90度) | ◯ | ◯ | ◯(60度) |
防塵・防水性能 | IP66,IP67 | IP64(防滴) | IPX8 | IPX8 | IP66 |
スイッチロック機能 | ◯ | ✗ | ◯ | ◯ | ◯ |
他の機能・性能 | 1m落下耐久 | 1m落下耐久 | 照度メモリー バッテリーメーター | 照度メモリー | 2m落下耐久 |
GENTOS(ジェントス):VA-05D
主な仕様・機能・性能等は以下の通りです。
- 単4形アルカリ乾電池2個仕様
- 発光部分と電池挿入部分が一体型
- 明るさ最大300ルーメン(3.5hr)
- 最大照射距離66m
- (白色光の他)暖色光発光機能
- 明るさ(白色光)3段階切り替え式
- 低出力時連続照射時間31hr
- サブ暖色連続照射時間74hr
- 重量81g(電池込み)
- 防塵防水性能IP66かつIP67
とりあえず準備する機器という位置付けにも、将来的に使い続ける機器という位置付けにも、どちらにも使えます。
照射範囲および照射距離のモード切り替え機能は無く固定です。
テスト用乾電池が付属します。
GENTOS(ジェントス):CP-195DB
主な仕様・機能・性能等は以下の通りです。
- 単3形アルカリ乾電池1個仕様
- 発光部分と電池挿入部分が一体型
- 明るさ最大120ルーメン(7.5hr)
- 最大照射距離63m
- (白色光の他)赤色光発光機能
- 明るさ(白色光)2段階切り替え式
- 低出力時連続照射時間25hr
- サブ赤色連続照射時間70hr
- 重量69g(電池込み)
- 防塵防水性能IP64
登山という用途や登山現場で使い物になる最低限の機能性能を備えていてコスパで選ぶならばこれがおすすめです。
照射範囲および照射距離のモード切り替え機能は無く固定です。
防水性能は水の飛沫に耐えられる程度で、強い雨や水没には耐えられません。
スイッチロック機能はありません。
テスト用乾電池が付属します。
Black Diamond(ブラックダイヤモンド):スポット400
主な仕様・機能・性能等は以下の通りです。
- 単4形アルカリ乾電池3個または別売専用充電池のハイブリッド仕様
- 発光部分と電池挿入部分が一体型
- 明るさ最大400ルーメン(アルカリ乾電池2.5hr、専用充電池4hr)
- 低出力時連続照射時間200hr(アルカリ乾電池)、225hr(専用充電池)
- 最大照射距離100m
- (白色光の他)赤色光発光機能
- 白色光も赤色光も明るさ無段階切り替え
- 白色光も赤色光もストロボ発光機能
- ワイドモードからスポットモードまで(照射範囲と連動した照射距離)無段階切り替え
- 重量78g(アルカリ乾電池装着時)
- 防塵防水性能IPX8
- 消灯後、前回消灯した状態で再点灯する照度メモリー機能
- ワイドモードの光とスポットモードの光を同時に発光する機能
- バッテリー残量表示機能
登山という目的や用途において十分な性能と豊富な機能を備えていて、幅広くかつきめ細かい使い方ができる製品です。
比較的高価です。
単4形アルカリ乾電池3本が付属し、専用充電池(BD1500バッテリー)は別売りです。
Black Diamond(ブラックダイヤモンド):コズモ350
主な仕様・機能・性能等は以下の通りです。
- 単4形アルカリ乾電池3個または別売専用充電池のハイブリッド仕様
- 発光部分と電池挿入部分が一体型
- 明るさ最大350ルーメン(アルカリ乾電池3hr、専用充電池5hr)
- 低出力時連続照射時間200hr(アルカリ乾電池)、225hr(専用充電池)
- 最大照射距離64m
- (白色光の他)赤色光発光機能
- 白色光も赤色光も明るさ無段階切り替え
- 白色光も赤色光もストロボ発光機能
- ワイドモードからスポットモードまで(照射範囲と連動した照射距離)無段階切り替え
- 重量81g(アルカリ乾電池装着時)
- 防塵防水性能IPX8
- 消灯後、前回消灯した状態で再点灯する照度メモリー機能
登山という目的や用途において十分な機能・性能を備えていて、使い勝手が良い製品です。
先のスポット400に比べて明るさや機能を減らすことで低価格に設定されています。
単4形アルカリ乾電池3本が付属し、専用充電池(BD1500バッテリー)は別売りです。
GENTOS(ジェントス):GH-200RG
主な仕様・機能・性能等は以下の通りです。
- 専用充電池または別売単3形アルカリ乾電池4個のハイブリッド仕様
- 発光部分と電池挿入部分が分離型
- 装着用ベルト2本仕様
- 明るさ最大1200ルーメン(専用充電池7hr)
- 最大照射距離283m
- 照射光は白色光のみ
- 明るさ4段階切り替え式
- 最大出力時の明るさ1200ルーメン、照射距離283m、連続照射時間7hr(専用充電池使用時)
- 高出力時の明るさ500ルーメン、照射距離194m、連続照射時間9hr(専用充電池使用時)
- 中出力時の明るさ250ルーメン、照射距離135m、連続照射時間15hr(専用充電池使用時)
- 低出力時の明るさ50ルーメン、照射距離61m、連続照射時間78hr(専用充電池使用時)
- ワイドモードからスポットモードまで(照射範囲と連動した照射距離)無段階切り替え
- 重量379g(電池込み)
- 防塵防水性能IP66
登山用ヘッドライトとしては大きくて重くて高額であることを気にせず、とにかく明るく長時間使えるヘッドライトをお求めの人にはこれがおすすめです。
専用充電池が付属し、アルカリ乾電池は別売りです。
Micro USBケーブルと専用マグネットケーブル(どちらも付属)の2種類の充電方法があります。
後部に赤色の認識灯が付いています。
後部認識灯のみスイッチロック機能付きです。
登山用ヘッドライトに関するよくある質問とその答
懐中電灯やスマホのライトで代用してはダメですか?
残念ながらダメです。
あなたがヘッドライトを持っておらず、有り合わせの懐中電灯やスマホのライトで済ませようとお考えならば、その考えは甘いと言わざるを得ません。
なぜならば、懐中電灯やスマホのライトを使う場合は片手がふさがってしまい危険ですし、照射性能(明るさや照射範囲や照射距離や連続照射時間など)や各種機能の面で劣り実用に耐えないからです。
それに対してヘッドライトを使う場合は両手が空き安全に活動できますし、性能が優れ機能が充実しているため有利に快適に使うことができるからです。
実際の登山現場で暗い中を活動せねばならない時、スマホしか持ち合わせていないならばスマホのライトでも無いよりはマシです。
ですが、登山に出掛ける際は、不測の事態に備えてヘッドライト(および予備電池)を予め用意して携行せねばならないのが基本です。
登山に行く際は、登山という用途や目的において使い物になる、あなたに適したヘッドライトを是非携行して下さい。
より詳しくは こちらの章 をお読み下さい。
明るさはどのくらい必要ですか?
ヘッドライトの明るさ(性能)を表す指標としては、光源から発せられる光の量(光束)をルーメン(lm)という単位で表された数値がよく使われます。
登山で使うヘッドライトの明るさは、この値が100〜500ルーメン(lm)程度の物が適しています。
そして、光源の明るさだけで機種選定するのは不十分で、どの程度遠くまで光が届くか、つまり照射距離も考慮する必要があります。
登山で使うヘッドライトでは、照射距離が50m以上ある物がおすすめです。
ですが、光を狭い範囲に集中させるか広い範囲に放散させるかによっても照射距離は違って来ます。
なので、登山で使うヘッドライトでは、照射範囲を変えられる機能が備わった物を選ぶのがおすすめです。
また、登山の現場では明るさが明るければ明るいほど良いとは限らず、10ルーメン以下程度の明るさで使うのが適する場合もあります。
この様な使い方ができるように明るさを調節できる機能も必要です。
より詳しくは こちらの項 および こちらの項 をお読み下さい。
赤色光は必要ですか?
赤色光、または、10ルーメン以下の明るさの光を発せられる機能は必要です。
なぜならば、登山現場では、白色の強力な光ではむしろ不都合な場合があるからです。
例えば、周りが暗い中で一部分だけが集中的に明るく照らされると、眩しすぎてかえって見えにくくなることがあります。
他にも例えば、日の出前にテントの撤収をしている時等に、周囲のテントでまだ寝ている人に迷惑をかけてしまうことも起こり得ます。
この様な事態を避けるために、赤色光あるいは弱い光を活用します。
なので、赤色光、あるいは低出力の光を発せられる機能は必要です。
スイッチロック機能は必要ですか?
はい、スイッチロック機能は必要です。
登山現場で十分に使い物になるヘッドライトをお求めならば、スイッチロック機能も備わっていることを選定条件の一つに加えて下さい。
なぜならば、ヘッドライトをリュックサックの中に詰めて持ち運んでいる時にスイッチが誤って入ってしまうと、電池を無駄に消耗してしまい、必要な時に使えなくなってしまうからです。
それを避けるのがスイッチロック機能です。
スイッチロック機能は、大概、スイッチを何秒間か長押しすることで起動/解除されます。
なので、リュックサックの中で長押し状態が生じないように、スイッチが他の何かで押さえ付けられない工夫をしてリュックサックに詰めて下さい。
購入する時はスイッチロック機能が備わっているかどうかを確認して下さい。
電池タイプはどれがおすすめですか?
頻繁に(目安としては年に30回以上)登山に行き、しかもそのほとんど(目安としては8割以上)において夜間も山中で過ごし、毎回長時間(目安としては3hr以上)ヘッドライトを使うようなヘビーユーザーならば充電池タイプがおすすめです。
そうでなければ乾電池タイプがおすすめです。
なぜならば、乾電池タイプに比べて充電池タイプは、イニシャルコストが高い一方でランニングコストが安いため、ヘビーユーザーにとっては経済的な利点があるからです。
また、乾電池よりも充電池の方が満充電状態から電池切れまでの時間が長いため、現場での長時間連続使用にも有利に使うことができます。
逆に、乾電池タイプはイニシャルコストが比較的安く済むので、さほど頻繁に使わない人にとっては経済面で有利です。
また、乾電池の方が比較的容易に入手できるという利点もあります。
ハイブリッドタイプ(両用タイプ)は、機器本体購入時に専用充電池も合わせて購入したり付属していたりする場合は充電池タイプとしての扱いになります。
そうでなければ乾電池タイプとしての扱いになります。
つまり、最初に専用充電池も購入するかしないかで、おすすめの人かおすすめじゃない人かも変わってきます。
あるいは、使用段階で、通常は専用充電池を使い、予備として乾電池を使うという使い方もハイブリッドタイプでは可能です。
なので、イニシャルコストの高さが苦にならないならば、両方の利点が得られるハイブリッドタイプがおすすめです。
より詳しくは こちらの項 をお読み下さい。
USB充電式モデルはありますか?
はい、市場に出回っている充電池タイプやハイブリッドタイプのヘッドライトの多くはUSB充電可能です。
今回おすすめ品として紹介しているヘッドライトは、充電可能なモデルはどれもUSB充電可能です。
外部バッテリーを接続できるモデルはありますか?
はい、外部バッテリー(モバイルバッテリー)を接続できるモデルもあります。
コンセントから充電するか外部バッテリーから充電するかが違うだけです。
充電中は使えない機器も充電しながら使える機器もあります。
モーション(ジェスチャー)で制御できるセンサー機能は必要ですか?
モーションセンサー機能の要否はどちらでも構いません。
つまり、スイッチに直接触れなくても操作できる機能が、有ることが決定的に有益になる訳でも、無いことが決定的な欠点になる訳でもありません。
有る方が便利だという意見も、かえって邪魔になるという意見も、どちらもあります。
無ければ無いものとして扱うまでの話です。
有れば、汚れた手で触らずに済んだり手袋をはめた手でも支障なく操作できる利点があります。
ですが、その必要に迫られる場面はさほど頻繁には起こらないでしょう。
それに、ヘッドライトが多少汚れてしまったり、手袋を外す手間や時間が決定的なトラブルに至る訳でもありません。
また、木の横を通過する時などに、意図しないのに誤作動が起こることもあるみたいです。
なので、特にこだわる必要はありません。
あなたの好みや慣れで決めて構わないレベルの問題だとも言えます。
登山においてヘッドライトと予備電池は必携品
登山をするに当たってヘッドライトは、夜の山道を歩くことを計画している時や、山中泊を計画している時のように、使うことが明らかな場合はもちろん持って行くでしょう。
そうではなく、日帰り登山のように順調に行けばヘッドライトを使わずに済む場合でも、不測の事態に備えて、ヘッドライトは持って行かねばなりません。
確かに、計画している登山が異なれば、仕様や機能や性能面での適したヘッドライトも異なります。
ですが、どんな登山でもヘッドライトは必携の持ち物です。
更には、予備電池あるいは予備電源も持って行かねばなりません。
登山をする以上は、ヘッドライトと予備電池(予備電源)を携行することは避けて通る訳には行きません。
あなたが計画している登山に適したヘッドライトを携行して、あなたも安全・安心・快適に登山を楽しんで下さい。
富士登山を計画していてヘッドライト以外の持ち物や服装についてお知りになりたい人は、こちらの記事 をご覧下さい。
富士登山に特定せず、登山全般における持ち物や服装についてお知りになりたい人は、こちらの記事 をご覧下さい。