高機能高品質なトレッキングシューズの中にはデザイン的に優れていて、普段履きとして活用したい魅力的な商品もあります。
しかし、見た目はおしゃれに格好良く決まっても、靴の持つ特性や使い勝手などの点で、普段履きとして使っても大丈夫かが気になるところですよね。
お察しの通りで、トレッキングというアウトドア活動での使用に適するように作られた靴ですから、有する仕様や特徴の中には、普段履きとして使った場合にも有用な点もあれば、普段履きではむしろ不都合な点もどちらもあります。
そこで今回は、普段履きにも適するトレッキングシューズを選ぶ上で考慮すべきポイントを説明し、おすすめ品を紹介いたします。
目次
- 普段履きに適したトレッキングシューズの選び方
- 普段履きに使えるトレッキングシューズおすすめ15選
- メレル(MERRELL):モアブ 3 シンセティック ゴアテックス(Moab 3 Synthetic Gore-Tex)
- メレル(MERRELL):モアブ 3 シンセティック ミッド ゴアテックス(Moab 3 Synthetic Mid Gore-Tex)
- メレル(MERRELL):カメレオン 8 ストーム ゴアテックス(Chameleon 8 Storm Gore-Tex)
- サロモン(SALOMON):エックス ウルトラ パイオニア ゴアテックス (X ULTRA PIONEER GORE-TEX)
- サロモン(SALOMON):エックス ウルトラ パイオニア ミッド ゴアテックス (X ULTRA PIONEER MID GORE-TEX)
- サロモン(SALOMON):エックス ブライズ ゴアテックス (X BRAZE Gore-TEX)
- マムート(MAMMUT):デュカン ロー ゴアテックス(Ducan Low GTX)
- アディダス:テレックス AX4 GORE-TEX
- アディダス:テレックス AX4 ミッド GORE-TEX
- コロンビア(Columbia):セイバー ファイブ ロー アウトドライ
- キーン(KEEN):ピレニーズ(PYRENEES)
- ハイテック:アオラギ WP(AORAKI WP)
- アサヒ:アウトドアシューズ ユニセックス
- アシックス:フィールドウォーカー GORE-TEX ワイド
- ホカ:アナカパ 2 ロー GTX
- ファッション性と機能性を兼ね備えたトレッキングシューズで心も体も満たされた毎日を
普段履きに適したトレッキングシューズの選び方
ここで解説させていただくのは “普段履き” に適したトレッキングシューズの選び方です。
もしもあなたが “登山” に適した登山靴の選び方をお知りになりたいのなら、こちらの記事 を参考にして下さい。
なぜならば、普段履きと登山とでは靴に求められる特性や仕様が全く異なるからです。
普段履きに適した靴は登山という用途で使うには無理がありますし、登山に適した靴を普段履きに使うと不便で使いづらいからです。
普段履きに適したトレッキングシューズを選ぶならば、以下の4つの条件を満たす物がおすすめです。
- 防水透湿性を有する
- ローカット、またはミドルカット
- 軽い
- 靴底が軟らかい
なぜならば、トレッキングシューズとは、不整地で使うときに有効・適切な機能や仕様や特徴が備わった靴だからです。
それらの機能や仕様や特徴の中には、普段履きとして使っても有用で重宝する機能や仕様や特徴もあれば、逆に、備わっているとかえって不都合な機能や仕様や特徴もあります。
なぜならば、トレッキングと呼ばれる活動が多岐にわたるため、一口にトレッキングシューズと言っても多種多様な製品が市場に出回っているからです。
普段履きに適したトレッキングシューズを選ぶならば、有用な機能や仕様や特徴は備わっているが、あると不都合な機能や仕様や特徴は備わっていない物を選ぶのが賢い選択です。
そのためには、防水透湿性を有し、ローカットまたはミドルカットで、軽く、靴底が軟らかい物がおすすめなのです。
防水透湿性を有する
普段履きとして使うトレッキングシューズを選ぶ際にも、防水性(防水透湿性)を有する物がおすすめです。
なぜならば、一般的な普段履きの靴で防水性(防水透湿性)を有する物はあまり無いかもしれませんが、トレッキングシューズならば大概の物が防水透湿性を有します。
そして、防水透湿性は、トレッキングに限らず、普段使いでも重宝する機能だからです。
具体的には、ゴアテックスに代表される防水透湿性素材が使われている物を選びます。
防水透湿性を有する靴ならば、雨の日に履いても中まで浸水することがなく、足下が濡れる心配がなく、しかも蒸れにくく、安心して快適に履くことができるのが利点です。
ですから、普段履きとして使うトレッキングシューズを選ぶ際にも、防水透湿性を有することを一つの条件としてお選び下さい。
逆に、防水透湿性を必要としないならば、普段履きの靴を選ぶ範囲をトレッキングシューズに限定する必要はありません。
ローカット、またはミドルカット
トレッキングシューズを履き口の高さで分類すると、ローカット、ミドルカット、ハイカットの3つに分けられます。
出典:MAMMUT公式
トレッキングシューズを普段履きとして活用するならばローカットがおすすめで、ミドルカットは許容範囲内、ハイカットは避けた方が無難です。
理由を以下でご説明いたします。
ローカット
ローカットであれば足首の動きが妨げられず、また、靴の重量も軽いです。
そのため、他の普段履きの靴に近い感覚で歩くことができることがおすすめの理由です。
ミドルカット
ミドルカットは足首を程々にサポートしてくれつつ動かしやすくする工夫も加えられています。
そのため、ローカットに比べると足首の動きが多少制限され、重く、着脱もしづらいですが、普段履きの候補に加えるのもありだと思います。
ミドルカットならば長靴代わりに雨の日や雪道でも快適に履けます。
ハイカット
ハイカットは険しい山道を重い荷物を背負って歩く場合に体を安定して支え、足首を捻挫のリスクから守るのに適した仕様です。
使われる状況が普段履きからは著しくかけ離れています。
この様な靴を普段履きとして使うと、足首が動かしにくいため歩きづらく、靴が重いため疲れやすく、また、着脱も面倒で使いづらいことが避けた方が無難な理由です。
軽い
普段履きとして使うトレッキングシューズを選ぶ際には、なるべく軽い物を選ぶのがおすすめです。
なぜならば、トレッキングシューズとは不整地で使うことを前提に設計されているため頑丈に作られています。
頑丈であるということは、耐久性に優れることはメリットですが、同時に重いというデメリットが必然的に伴ってしまうことを意味するからです。
重い靴を普段履きとして使うと、歩きにくく疲れやすいです。
その様な事態に陥ることを避けるため、普段履きとして使うトレッキングシューズであればなるべく軽い物を選ぶのがおすすめなのです。
靴底が軟らかい
普段履きとして使うトレッキングシューズを選ぶ際には、なるべく靴底が軟らかい物を選ぶのがおすすめです。
なぜならば、トレッキングシューズとは不整地で使うことを前提に設計されているため、一般的な普段履きの靴に比べると靴底が硬く作られがちだからです。
この靴底の硬さは、不整地を歩く際は体を安定して支えることができ、足の裏が痛くならず、疲れにくいという効果に結び付きます。
ですが、靴底が硬いことは、普段履きとして使う場合には歩きにくく疲れやすいというデメリットを引き起こします。
その様な事態に陥ることを避けるため、普段履きとして使うトレッキングシューズであれば、なるべく靴底が軟らかい物を選ぶのが適材適所でありおすすめです。
なぜならば、靴底が軟らかいと、、衝撃吸収性に優れ、足の動きに追従してくれ、歩きやすく疲れにくいため、普段履きに適するからです。
補足その1:
あなたの足に合ったサイズや形
普段履きに転用できるトレッキングシューズを選ぶ場合に限らず、そもそも靴を選ぶならば当然のこととして、あなたの足にフィットするサイズや形の物を選んで下さい。
大き過ぎても小さ過ぎても使い物になりませんし、どこか一箇所だけに集中して圧がかかり続けると靴擦れやまめができやすくなり苦痛です。
補足その2:
コーディネートに合った色や柄
以上の条件を満たす物の中から、あなたのコーディネートに合った色や柄やデザインのトレッキングシューズを選んで下さい。
黒や、グレー、ベージュ、カーキ、ネイビー、ブラウン等の暗色系の色だと合わせやすいと思います。
あるいは、映える色が使われているものを選んでアクセントにするのもありです。
普段履きに使えるトレッキングシューズおすすめ15選
メレル(MERRELL):モアブ 3 シンセティック ゴアテックス(Moab 3 Synthetic Gore-Tex)
防水透湿性素材としてゴアテックスが使われているため、雨天時やぬかるみや水溜りに足を踏み入れても浸水の恐れがありません。
靴底の優れた衝撃吸収性により、履き心地が快適で長時間の歩行でも疲れにくい逸品です。
一般的なスニーカーよりも頑丈な作りになっているからか、多少重たいというコメントも、許容範囲だというコメントもあります。
アウトドアにもタウンユースにもどちらにも使えるデザインです。
メンズ
レディース
メレル(MERRELL):モアブ 3 シンセティック ミッド ゴアテックス(Moab 3 Synthetic Mid Gore-Tex)
上で紹介したモデルのミドルカット仕様です。
ミドルカットとしては軽量で、普段履きに使っても軽快に歩くことができます。
濡れたマンホールやツルツルのタイルの上では滑りやすいというコメントもあります。
メンズ
レディース
メレル(MERRELL):カメレオン 8 ストーム ゴアテックス(Chameleon 8 Storm Gore-Tex)
防水透湿性に優れたゴアテックスが使われているため、雨天時も浸水せず、また蒸れにくく、快適に履けます。
普段履きにも適したデザインで、カラフルなカラーバリエーションがありす。
濡れたマンホールやタイルなどの上は滑りやすいという声もあります。
メンズ
レディース
※ この商品についてはこちらの記事 で詳しくお話ししています。ご興味のある方はどうぞお読み下さい。
サロモン(SALOMON):エックス ウルトラ パイオニア ゴアテックス (X ULTRA PIONEER GORE-TEX)
防水透湿性素材としてゴアテックスが使われているため、雨天時やぬかるみや水溜りに足を踏み入れても浸水の恐れがなく快適です。
サポート性や衝撃吸収性があり、重くなく、長時間歩いても疲れにくいです。
普段履きにも適したデザインで、カジュアルなファッションにも合わせやすいです。
アウトドアから街中まで多用途に活用できます。
メンズ
レディース
サロモン(SALOMON):エックス ウルトラ パイオニア ミッド ゴアテックス (X ULTRA PIONEER MID GORE-TEX)
上で紹介したモデルのミドルカット仕様です。
普段履きにも適したデザインや色使いです。
メンズ
レディース
サロモン(SALOMON):エックス ブライズ ゴアテックス (X BRAZE Gore-TEX)
防水透湿性素材としてゴアテックスが使われており、またソールのグリップ性能に優れるため、雨天時でも浸水せず蒸れにくく快適で、また、安心して履けます。
足へのフィット性やサポート性に優れ、軽量で快適な履き心地です。
普段履きとしても違和感の無い、人気のデザインです。
細めの作りとのことで、足幅がある人はワンサイズ大きいものの方がフィットするかもしれません。
紐がほどけやすいという声も聞かれます。
メンズ
レディース
マムート(MAMMUT):デュカン ロー ゴアテックス(Ducan Low GTX)
防水透湿性素材としてゴアテックスが使われているため、雨天時やぬかるみや水溜りに足を踏み入れても浸水の恐れがなく、快適に履けます。
ソールの高いクッション性とグリップ力により、不整地から舗装道まで幅広い場面で履くことが可能です。
日常使いもできるスタイリッシュなデザインです。
細めの作りとのことで、足幅がある人はワンサイズ大きいものの方がフィットするかもしれません。
価格が高いところが難点です。
メンズ
レディース
アディダス:テレックス AX4 GORE-TEX
防水透湿性素材としてゴアテックスが使われているため、雨天時やぬかるみや水溜りに足を踏み入れても浸水の恐れがなく、快適に履けます。
靴底に備わったクッション性やグリップ力と、軽量性のために疲れにくいです。
普段履きにも適する落ち着いたデザインです。
メンズ
レディース
アディダス:テレックス AX4 ミッド GORE-TEX
上で紹介したモデルのミドルカット仕様です。
雨や雪道でも浸水せず快適です。
普段履きにも適したデザインや色使いです。
メンズ
レディース
コロンビア(Columbia):セイバー ファイブ ロー アウトドライ
独自の防水透湿性素材であるアウトドライとソールの優れたグリップ性能により、雨の日や水溜りでも浸水せず滑らず、安心して快適に履くことができます。
高いクッション性と軽量性と耐久性により、長時間歩いても疲れにくく長持ちする靴です。
アウトドアシューズの機能性と街使いにも合う色使いで、普段履きとしても大いに活躍してくれます。
メンズ
レディース
キーン(KEEN):ピレニーズ(PYRENEES)
アッパーはオールレザー製でクラシカルなヨーロピアンデザインのミドルカットの靴です。
独自の防水透湿性素材である「KEEN.DRY」が使われ、ミドルカットでもあるため、雨の日やちょっとした雪道でも浸水せず、安心して快適に履けます。
普段履きにも適したデザインです。
レザー製の頑丈な作りでミドルカットでもあることから、ローカットのスニーカよりも重いです。
メンズ
レディース
ハイテック:アオラギ WP(AORAKI WP)
独自の防水透湿テクノロジー「DRI-HI Light」が備わっており、足が濡れからも蒸れからも護られます。
軽く、靴底も柔らか目で普段履きとしても使いやすいです。
価格が安めで、街使いにも合うデザインが人気です。
予備靴紐付きです。
ユニセックス(メンズ、レディース)
アサヒ:アウトドアシューズ ユニセックス
水深4cmまでの6時間防水試験をクリアする防水設計で、急な雨降りにも安心して履けます。(ただし、完全防水仕様ではありません。)
幅広のデザインで、軽く、靴底が正しい方向に曲がるように溝が配置してあるため歩きやすいです。
安めの価格設定です。
街使いにも適したデザインや色使いです。
ユニセックス(メンズ、レディース)
アシックス:フィールドウォーカー GORE-TEX ワイド
防水透湿性素材としてゴアテックスが使われているため、雨天時やぬかるみや水溜りに足を踏み入れても浸水の恐れがなく、快適に履けます。
足幅が広めの設計で、軽量で、衝撃吸収性にも優れ、快適な履き心地です。
靴の名前に「ウォーカー」とあるように、歩くこと主目的に作られた靴で、街歩きや、長時間・長距離の歩行にも大いに活躍してくれます。
普段履きにも合うデザインです。
街中の濡れたマンホールやタイルの上は滑りやすいというコメントも見られます。
ユニセックス(メンズ、レディース)
ホカ:アナカパ 2 ロー GTX
防水透湿性素材としてゴアテックスが使われているため、雨天時やぬかるみや水溜りに足を踏み入れても浸水の恐れがなく、快適に履けます。
クッション性も高く機能性が優れる上に、軽量で履き心地も良い優れ物です。
着脱が容易で、素早くスムーズに脱ぎ履きできます。
デザインもおしゃれで、普段履きにも適します。
価格が高めなのが難点です。
メンズ
レディース
ファッション性と機能性を兼ね備えたトレッキングシューズで心も体も満たされた毎日を
トレッキングシューズは多種多様な商品が市場に数多く出回っています。
それらの中から、デザインだけで選んで構わないなら、あなたの気に入る靴が簡単に見付かるかもしれません。
しかし、靴底が硬すぎたり重量が重すぎたりで、歩きにくく疲れやすく、普段履きに適さない物も沢山あります。
ハイスペックなトレッキングシューズをせっかく買うならば、ここでお話ししたことを参考にして、見た目だけでなく、普段履きに適した仕様や特性が備わった使い勝手の良い物を選び、快適で充実した毎日をお過ごし下さい。
普段履きとして使っても大丈夫なお気に入りのトレッキングシューズをせっかく手に入れたのなら、末永くきれいに大切に使いたいですよね。
それならば、こちらの記事 で紹介している撥水スプレーを、下ろす前に一度吹き付けておき、下ろしてからも適宜吹き付けるのがおすすめです。
と言うのは、こうすることで、防水透湿性が維持・回復されるだけでなく、汚れも付きにくくなるからです。
見た目も機能も新品に近い状態が保たれ、きっと、よりいっそう愛着が湧くことと思います。