登山靴(トレッキングシューズ)のかしこい手入れ方法!手軽にできて末長く快適に使える効果抜群のコツを大公開!

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登山とは基本的に自分の足を頼りに移動する活動です。

その足を覆い身体を支えてくれる登山靴は、登山を首尾よく行えるかどうかを左右する責任重大な道具だとも言えます。

これほどまでに重要な役割を担う登山靴ですから、きちんと手入れや保管をして、登山靴が持つ機能や性能をしっかり発揮させ、末長く存分に使いたいものです。

今回は安全に快適に登山を楽しみ登山靴を長持ちさせるために欠かせない登山靴の手入れ方法および保管方法についてお話しいたします。

登山靴を末長く快適に使うために

やるべきこと

やるべきことは、簡単に言うと次のたった3つのことだけです。

  1. 汚れを落とし
  2. 乾燥
  3. アッパーの撥水性の回復

これだけのことをするだけで、登山靴の機能・性能が維持・回復でき、末長く安全に快適に登山靴を履けるようになります。

仮に汚れが付いたままだと、見た目も悪く、不快に感じると思います。
それだけでなく、登山靴に使われている素材や機能・性能の劣化にもつながります。

仮に乾燥が不十分だと、ソールの剥離が起こりやすくなります。
また、カビや臭いが発生しやすくなります。

仮に撥水性が失われると、透湿性が損なわれます。
また、汚れも付きやすくなります。

こうならないようにするために、汚れを落とし、乾燥させ、撥水性を回復させます。

チェックポイント

次の点に気を付けてチェックします。

  • アッパー
     →汚れが付いていないか。
     ※破れていないか。
  • アッパーとソールの接合部
     →泥等が詰まっていないか。
     ※剥がれかけていないか。
  • ソール(裏側)
     →小石が挟まっていないか。泥や汚れが付いていないか。
     ※過剰に擦り減っていないか。
  • 靴紐
     →汚れていないか。
     ※擦れていたり切れかけていたりしていないか。
  • 内部
     →異物や水分(湿気)が残っていないか。

アッパーに汚れが付いたままだと、透湿性能が損なわれます。
※小さな傷程度なら大丈夫ですが、破れていたらその登山靴は寿命です。

アッパーとソールの接合部に泥が詰まっていたり乾燥が不十分なまま放置したりすると、ソールの剥離が起こりやすくなります。
※ソールが剥がれかけていたら、ソールの貼り替えを要するか、その登山靴は寿命です。

ソール(裏側)の溝に小石が挟まっていると、グリップ性能が低下します。
泥や汚れが付いているとソール(素材)が劣化します。
※過剰に擦り減っていたら、ソールの貼り替えを要するか、その登山靴は寿命です。

靴紐が汚れていると、劣化につながります。
※擦れていたり切れかけていたりしていたら、その靴紐は寿命です。

内部に異物が残っていると、防水透湿性素材が傷付き、水がしみ込んで来ます。
内部に水分(湿気)が残っていると、カビや臭いの発生やソールの剥離が起こりやすくなります。

手入れ方法

先ずは簡潔にまとめられた動画を紹介しておきますので参考にして下さい。

手入れの手順

  • ステップ0.インソール(中敷き)は取り出し、靴紐は外しておきます。
  • ステップ1.汚れを落とします。
  • ステップ2.乾燥(陰干し)させます。
  • ステップ3.アッパーの撥水性を回復させます。

事前準備

使用後の手入れは、インソール(中敷き)は取り出し、靴紐は外した状態で行います。

下山して登山靴を脱いだら、合わせてインソール(中敷き)も取り出し、続いて、内部に小石などの異物が残っていたらそれらも取り出しておきます。

汚れ落とし

ソールに付いた泥は水洗いして良いですが、アッパーは水洗いせず、ブラシで汚れを落とします。

汚れがひどい場合は、水で濡らして絞った布やスポンジを使い拭き取ります。

アッパーとソールの接合部に詰まっている泥も残さず落としておくことが重要です。

ソール(裏側)の溝に小石が挟まっていれば、それも取り除きます。

乾燥

汚れを落としたら、風通しの良い日陰で2〜3日かけて充分に乾かします。

直射日光に当てたり熱をかけたりすると登山靴がかえって傷みますのでやめて下さい。

アッパーの撥水性回復

充分に乾かしたら、仕上げに撥水スプレーをアッパーに吹き付けます。

「防水スプレー」ではなく「撥水スプレー」を使って下さい。

なぜならば、防水スプレーはアッパーの透湿性を台無しにしてしまうからです。

「ゴアテックス対応撥水スプレー(フッ素系)」であれば大丈夫です。

 

やる事はアッパー素材によって多少異なります。

天然皮革素材の場合は、先ず保革剤を塗り、その後で撥水スプレーを吹き付けます。

化繊(布)や合成皮革素材の場合は、最初から撥水スプレーを吹き付けてOKです。

天然皮革と化繊(布)が併用されている登山靴は、それぞれに対して上で説明したことをすることになります。

ですが、保革剤入り撥水スプレーもありますので、これを使うと手っ取り早く済ますことができます。

撥水スプレーのおすすめは、 こちらの記事 をご覧下さい。

ゴアテックスの透湿性維持に最強!撥水スプレーおすすめ20選を用途別に紹介!ゴアテックスの透湿性維持に最強!撥水スプレーおすすめ20選を用途別に紹介!

保管方法

型崩れしないよう、靴の中に新聞紙などを詰め、靴紐を一番上まで締めておきます。

箱や袋には入れず、直射日光が当たらず高温にならず風通しが良く湿気が低い所で保管します。

車のトランクや屋外倉庫などでの保管は避けて下さい。

更に効果を上げるために

登山靴を購入後、使用前に撥水スプレーを一度吹き付けておくと、登山靴に汚れが付きにくくなり、楽に手入れできるようになります。

足元を万全に整えて登山に出掛けよう

物や道具は、使えばどうしても汚れたり消耗したりするものです。

ですが、適切に手入れや保管を行えば、機能や性能が維持され末長く活用することができます。

登山靴は、登山中、最初から最後まで絶えず使い続ける道具です。

そんな重要な登山靴ですから、適切に手入れや保管をして、登山靴を万全な状態に保ち、安全安心で快適に登山を楽しんで下さい。

その際、撥水スプレーは有り合わせの物では間に合わないかもしれません。

あなたの登山靴に合った、有効で適切な撥水スプレーを確保しておいて下さい。

 

もっと広く登山靴全般について詳しく知りたい方は こちらの記事 をお読み下さい。

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この記事を書いた人

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丹羽 英之

登山歴は20年以上。山岳展望や花(高山植物)を見ることが好きで、北アルプスの雲ノ平周辺によく行きます。一人で山に登ることが多く、気ままに山道を歩き、心の癒やしやリフレッシュをすることも登山の目的の一つです。

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