「登山に誘われたのだが、せっかくだからおしゃれなリュックで出掛けたい。」
「普段使う街用リュックを登山で使うと何か不都合がありそうで心配。」
「いかにも登山用リュックというのは避けて、おしゃれなリュックを見付けたい。」
その気持ち、よくわかります。
でも、登山で使うなら、登山用に作られた物を前提にして、その中からおしゃれに使える物を選ぶのが得策です。
なぜならば、登山用リュックは過酷で多様な使用状況にも的確に対応できるようにそもそも作られた優れ物で高機能な道具だから。
元々が丈夫で高機能な上におしゃれな要素も合わせ持つならば、あなたのおしゃれ心をきっと満たしてくれるはず。
今回は、そんなあなたのごもっともな願望を叶えてくれるおすすめの登山用リュックを紹介いたします。
登山用リュックの5つの利点
- 丈夫である
- 身体にフィットする
- 快適に背負える
- 荷物の収納機能が豊富である
- 雨対策されている
登山用リュックは丈夫である
登山では、持ち運ぶ荷物はそれなりに大きく重くなります。
なぜならば、例えば喉が渇いたりお腹がすいたりしても、近くにコンビニがあって買い物できる訳ではありません。
つまり、登山では必要な全ての物を予め準備して自力で持ち運ばねばならないのです。
荷物が大きくて重いということは、背負う人も大変ですが、リュックにもそれだけの負荷が掛かります。
また、木の枝や岩角に過って擦ってしまうことも起こり得ます。
登山用リュックはこの様な過酷な使用条件に耐えられるだけの丈夫さを備えているのです。
登山用リュックは身体にフィットする
登山では、傾斜地や足元の悪い難所を、時には大きな段差を乗り越えたり道に張り出した木を避けたりと、舗装された平坦な歩道を歩く時には取らない体勢や動作をしながら進むこともあります。
これ程じゃなくても、、、
↓ ↓
↑ ↑
こんな所を通過する時にリュックが背中からズレたり身体から離れたりするような事態は避けたいです。
登山用リュックには、リュックを体に固定するために、ショルダーストラップだけでなく、ウエストストラップも備わっています。
登山用リュックはウエストストラップも使って体に固定することによって背負う人の身体にフィットさせられるのです。
ところで、人によって、肩から腰までの長さは異なります。
なので、登山用リュックでは、容量は同じでも、ウエストストラップ(リュックの下端)からショルダーストラップの縫い付けられている所までの長さが異なる複数のサイズが用意されていることもあります。
更に、物によってはウエストストラップ(リュックの下端)からショルダーストラップの縫い付けられている所までの長さを変えられる物もあり、これだとより一層フィットさせやすです。
ちなみに、ウエストストラップ(リュックの下端)からショルダーストラップの縫い付けられている所までの長さのことをリュックの背面長と呼ぶこともあります。
登山用リュックは快適に背負える
登山用リュックは、荷物が重くなっても体に掛かる負担を最小限に抑えることで、快適に背負える様々な機能が備わっています。
例えばショルダーストラップは、重い荷物を長時間背負い続けても肩に食い込まないように、幅が広く作られていますし、当たりを軟らかくするために肉厚のパッドが入っています。
先程お話ししたウエストストラップは、リュックを体に固定するだけでなく、荷重を腰にも分散させ、リュックを腰でも支える働きもします。
ウエストストラップも、ショルダーストラップと同様に、幅広肉厚になる程、身体に掛かる負担を抑える効果も高まります。
また、登山は時には大量の汗をかく激しい運動でもありますが、そんな時でも背中に汗が溜まりにくくすることで、快適に背負える機能も備わっています。
登山用リュックならば、リュックの背面(背負う人の背中に接する面)が単なる一枚の生地ということはなく、背面パネルが形成されています。
背面パネルには、パッドが入っていたりメッシュが使われていたりします。
背面パネルに使われているパッドやメッシュによってクッション性が良くなるだけでなく、形成される溝や隙間が通気性を保ち、背中が汗で濡れにくくなります。
このように、登山用リュックには快適に背負える様々な機能が備わっているのです。
登山用リュックは荷物の収納機能が豊富である
登山では途中で荷物が増えたり減ったりすることがあります。
例えば、動いて暑くなり服を脱げば荷物はそれだけ増えますし、お弁当を食べれば荷物はそれだけ減ります。
リュックの容量に比べてリュックの中味が少ないと、荷物が底の方に片寄ったり中で動いたりして、背負い心地が悪かったり動きづらかったりします。
そうならないように、リュックは絶えずコンパクトにまとめておくのが適切な使い方です。
そんな時に活用するのがコンプレッションストラップです。
コンプレッションストラップがあるおかげで、登山用リュックでは大は小を兼ねるという使い方が可能になります。
コンプレッションストラップとは、下の写真ではリュックの側面を横方向に走って正面と背面をつないでいる黒色のストラップのことで、写真の商品では上の方と下の方にあります
コンプレッションストラップは、登山用リュックでは必須の機能と言えます。
登山では、荷物が増えればコンプレッションストラップを緩め、荷物が減ればコンプレッションストラップを締め、リュックは絶えずコンパクトにまとめておくのが基本です。
コンプレッションストラップは、また、例えばトレッキングポールのように中に納まらなかったり付着している泥で中を汚したりしたくない物を外にくくり付ける際に、一端をサイドポケットに突っ込みコンプレッションストラップを使って固定するという使い方もします。
上の例のトレッキングポール以外でも、荷物を外にくくり付けて運べるように、登山用リュックには紐の通し口やループが要所要所に配置されています。
サイドポケットには飲料ボトルを突っ込むという使い方をすることもあります。
物によってはリュックを背負ったままでもサイドポケットの中味を出し入れ可能な造りの物もあり、これだととても便利です。
背負ったままで出し入れ可能な代表例は、ウエストストラップに付いているポケットです。
おしゃれとの両立が可能ならば、ポケットも備わった幅広肉厚のウエストストラップが付いたリュックを選ぶのがおすすめです。
このように、登山用リュックには、用途や使用頻度などによって使い分けられるように、ポケットが適切に配置されているのです。
登山用リュックは雨対策されている
山の天気は変わりやすいと言われるように、登山中に雨に降られることもあります。
この様な事態も想定して、登山用リュックは撥水加工されていたり、生地が水を通さないようにコーティングされていたり、専用のレインカバーが付属していたりする物もあります。
いずれにしても完全防水ではありませんが、水に濡らしたくない物は防水性の袋にキッチリ入れた上でリュック内に詰め、リュックにもレインカバーを被せればほぼ安心です。
おしゃれな登山用リュックのおすすめ10選
ノースフェイス:
ホットショット CL(クラシック)(男女兼用)
アウトドアメーカーでありながらおしゃれ心も満たしてくれるノースフェイスの人気商品。
カラーバリエーションも豊富にある。
収納可能なウエストストラップにポケットは付いていない。
ミステリーランチ:
スクリー 32(男女兼用)
Y字型に走るジッパーラインが特徴的なミステリーランチのバックパック。
中味の確認がしやすく、荷物を素早く出し入れできる。
背面長調節機能付きのため身体にフィットさせやすい。
着脱可能なウエストストラップは、幅広肉厚でポケット付き。
ミレー:
マルシェ20(男女兼用)
リュック正面に設けられた大きめの二つのポケットのおかげで収容能力は意外に高い。
着脱可能なウエストストラップは、細くて薄くポケットも付いていない。
比較的お手頃価格。
ホグロフス:
カトラ25(男女兼用)
ターポリンという防水布で作られており、濡れにも汚れにも強く耐久性に優れている。
本体収納部の荷物の主な取出し口が上部にあり、口を巾着の様に紐で絞り、上から蓋をして蓋をバックルで固定するタイプ。
両側面の底にポケットは付いていないが、中ほどにファスナポケットが付いている。
着脱可能なウエストストラップは、幅は広いが薄くポケットも付いていない。
コロンビア:
ブルーリッジマウンテン(25L)(男女兼用)
専用のレインカバーが付属していて、底部のポケットに収納されている。
着脱可能なウエストストラップは、幅広肉厚でポケット付き。
比較的お手頃価格。
オスプレー:
ストラトス24(男性用)
シラス24(女性用)
リュック背面のメッシュによって背中との間に隙間が保たれるため、背中が濡れにくい。
背面長調節機能付きのため身体にフィットさせやすい。
専用のレインカバーが付属していて、底部のポケットに収納されている。
取り外し不可のウエストストラップは、幅広肉厚でポケット付き。
男性用
女性用
グレゴリー:
ズール30(男性用)
ジェイド28(女性用)
リュック背面のメッシュによって背中との間に隙間が保たれるため、背中が濡れにくい。
背面長調節機能付きのため身体にフィットさせやすい。
専用のレインカバーが付属していて、フロントのメッシュポケット裏のジッパー式ポケットに収納されている。
取り外し不可のウエストストラップは、幅広肉厚でポケット付き。
男性用
女性用
カリマー:
タトラ 25(男女兼用)
本体収納部の荷物の主な取出し口が上部にあり、口を巾着の様に紐で絞り、上から蓋をして蓋をバックルで固定するタイプ。
取り外し不可のウエストストラップは、幅広肉厚でポケット付き。
アークテリクス:
ブライズ 25(男女兼用)
本体収納部の荷物の主な取出し口が上部にあり、口を上から蓋をしてスライドファスナーで閉じるタイプ。
着脱可能なウエストストラップは、細くて薄くポケットも付いていない。
ヘリーハンセン:
スカルスティン30(男女兼用)
ワントーン配色のデザイン。
専用のレインカバーが付属している。
収納可能なウエストストラップは、細くて薄くポケットも付いていない。
おしゃれと高機能の両方を携えて山に行こう
そもそもが丈夫で背負い心地が良く使い勝手も良いという高機能製品の登山用リュックにおしゃれな要素も加わったなら、満足して安心して山に出掛けられます。
そんな素敵なリュックを見付けて、あなたもどうぞ存分に山を楽しんで下さい。
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