年齢・使用状況別!子供用登山靴の選び方とおすすめ6選!

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子供が登山する時どんな靴を履かせれば良いかお悩みの親御さんもみえると思います。

一口に「子供が登山する」と言っても、お子さんの年齢や成長度合いによっても、また、登山道の険しさや路面の状況等によっても適した靴は異なります。

そこで今回は子供の年齢および使用状況別に、適した登山靴の選定基準をご説明し、おすすめを紹介いたします。

子供用登山靴を選ぶ際の5つの選定基準

出典:イラストAC

お子さんの登山靴を選ぶ際の選定基準としては、次の5つがポイントになります。

  • 履き口の高さ(ローカットか、ミドルカット or ハイカットか)
  • 防水性能(防水透湿性能)
  • 締め具合の調節方法
  • サイズ
  • クッション性(靴底の硬さ)

以下で順番にご説明いたします。

ローカットか、ミドルカット or ハイカットか

はじめにお断りしておきますが、ここではミドルカットとハイカットは同じ物として話を進めます。

なぜならば、実は、ミドルカットとハイカットの違いが明確に規定されている訳ではないからです。

一方で、ローカットとミドルカット or ハイカットとでは、明らかな違いがあります。

その違いとは、ローカットではくるぶしが露出する作りになっているのに対して、ミドルカット or ハイカットではくるぶしが覆われる作りになっていることです。

ローカットやハイカットの登山靴の例
出典:楽天市場

なので、ここではミドルカットとハイカットは同じ物として、しかし、これらとローカットとは別物として話を進めます。

子供が本格的な登山ができるかどうかで決める

ローカットとミドルカット or ハイカットのどちらが適するかは、お子さんが本格的な登山をできるかどうか、つまり、入山から下山までの全行程に渡り山道を自力で歩き通せるだけの体力や根気が続くかどうかで判断します。

本格的な登山ができるまでに成長しているお子さんにはミドルカット or ハイカットが適します。

本格的な登山ができない段階のお子さんならばローカットが適します。

お子さんの年齢によっても変わってきますし、日常的にどの程度歩いたり動いたりしているかや、登山経験などの個人差もありますが、未就学(5歳)から小学校1~2年生(7歳)くらいが境目になるのではないでしょうか。

目安としては、歩行時間が合計3時間程度以上、標高差300m程度以上を歩き通せるならばミドルカット or ハイカットが適します。

歩行時間が合計3時間程度、標高差300m程度を歩き通せなければローカットをおすすめします。

ミドルカット or ハイカットがふさわしい場面と理由および利点

本格的な登山ができるお子さんにはミドルカット or ハイカットが適する理由は次の通りです。

  • 下りでつま先に掛かる負担を解消できる
  • 足首の捻挫が起こりにくくなる
  • 小石や砂が靴の中に入って来にくくなる

登山でミドルカット or ハイカットの登山靴を履く最大の目的かつ利点とは、下りでつま先にかかる負荷を解消することです。

なぜならば、ミドルカット or ハイカットであれば、下りで着地した際の足にかかる負荷をすねの前面下部で受け止めることができるからです。

一方、ローカットでは、足首よりも下の部分しか覆われていないため、下りで着地した際に靴の中で足が前にズレがちで、そのためつま先に負荷が集中してかかってしまいます。

しかしミドルカット or ハイカットならば足が前にズレることを防ぎ、つま先にかかる負担を解消することができます。

そのためには、ミドルカット or ハイカットの靴を選ぶ際は1cm程度大きめのサイズの物を選び、履いた時につま先よりも前に空間を作るようにします。

ミドルカット or ハイカットが持つ他の利点には、足首が固定されるために足首の捻挫が起こりにくくなるという効果もあります。

その一方で、足首が固定されるが故に歩きずらいというデメリットも付随します。

その他の利点に、ミドルカット or ハイカットだと小石や砂が靴の中に入って来にくくなるという効果もあります。

また、ミドルカット or ハイカットならば、登山以外にも、雨の日あるいは雪道での長靴代わりに使い回せるという活用の仕方もあります。

ローカットで構わない場合と理由および利点

本格的な登山がまだできない小さいお子さんにはローカットが適する理由は次の通りです。

  • 下りを長時間歩く訳ではない
  • 歩きやすい
  • 体が柔らかい(足首の捻挫を心配しなくて良い)
  • 回復が速い

先程もお話しした通り、登山でミドルカット or ハイカットの登山靴を履く最大の目的かつ利点とは、下りでつま先にかかる負荷を解消することです。

目安として標高差300m程度以上を下る訳ではなければ、ローカットで十分間に合います。

なぜならば、この程度を下るだけならば、短時間であるため、下りで着地した際のつま先にかかる負荷がお子さんの負担にさほどならないからです。

そもそもそのお子さんは、山道じゃなく平坦な所でも、3時間程度歩き通すことは難しいのではないでしょうか。

その様なお子さんには、普段履いているローカットの靴で構いません。

そして、サイズを選ぶ際も、ミドルカット or ハイカットとは違って、丁度合う大きさの靴を選ぶのが良いです。

なぜならば、ローカットの靴では、すねの前面下部で体重を受け止める機能が備わっていないからです。

そのため、サイズが大きいと、靴の中で足がむやみに動いてしまうからです。

 

ローカットならば、足首が固定されないためミドルカット or ハイカットよりもはるかに歩きやすいです。

また、子供は体が柔らかいので、仮に足首を大きく捻ってしまったとしても、捻挫になる心配はさほどありません。

また、つま先にかなりの負荷がかかり続けたとしても、子供は回復が速いため、さほど心配はありません。

ただし、ローカットはミドルカット or ハイカットに比べて小石や砂が靴の中に入って来やすいというデメリットがあることは注意しておいて下さい。

その代わり、舗装された道や街へのお出掛けの際にも使い回せます。

防水性能(防水透湿性能)

登山をする際に履く靴には防水性能(防水透湿性能)は必須です。

強いて言うなら、本格的な登山がまだできない小さいお子さんで、雨天時や雨が降りそうな時は決して入山せず、途中に水たまりやぬかるみが無い道を歩く場合に限っては、防水性能(防水透湿性能)は無くても何とかなるかもしれません。

ですが、そうじゃなければ、防水性能(防水透湿性能)は必須です。

出典:写真AC

なぜならば、山の天気は変わりやすいと言われるように、登山においてレインウェアは必須の持ち物です。

そして、足元においても雨対策は必要です。

例えば雨が降る中をレインウェアを着ずに山道を歩くのが辛いのと同じ様に、靴も雨対策をせずに山道を歩くのは辛いです。

ですから、靴においても防水性能(防水透湿性能)が備わっている物を選びます。

締め具合の調節方法

締め具合の調節方法には幾つかのパターンがあります。

大きく分けると、紐だけの物と、マジックテープが使われている物の二種類があります。

マジックテープが使われている物の中には紐も併用されている物もあります。

紐でも、伸縮性が有るゴム紐が使われている物も、伸縮性が無い単なる紐が使われている物もあります。

紐にコードストッパーが付いている物もあります。

出典:楽天市場

お子さんが小さい程マジックテープが使われている物を、大きくなるにつれてコードストッパー付きの紐とマジックテープが併用されている物を、十分に成長しているならば大人と同様に紐だけの物を選びます。

なぜならば、マジックテープの方が調節や着脱が簡単にできるため、小学校1・2年生くらい以下の小さいお子さんには向いています。

一方、紐の方が、調節作業そのものは複雑で難しくなりますが、きめ細かな調節ができるため、中学生くらい以上の大きいお子さんなら対応可能なはずです。

小学校中・高学年くらいのお子さんには、紐を縛らなくても済む、コードストッパー付きやマジックテープも併用されている物がおすすめです。

サイズ

ローカットならば丁度合うサイズの物を、ミドルカット or ハイカットならば1cm程度大きめのサイズの物を選びます。

なぜならば、登山においてミドルカット or ハイカットの靴を履く最大の目的は、下りで着地した際のつま先にかかる負荷を解消するためだからです。

ミドルカット or ハイカットの登山靴を履く場合は、1cm程度大きい物を選び、つま先側に1cm程度の空間を意図的に作るようにして履きます。

ミドルカット or ハイカットであれば、下りで足にかかる負荷をすねの前面下部で受け止めることができ、着地した際に足が靴の中で前にズレることを防いでくれます。

そのため、つま先の空間が保たれ、下りでつま先に負荷がかからずに済みます。

なので、ミドルカット or ハイカットならば1cm程度大きめのサイズの物を選びます。

一方、ローカットではすねの前面下部で負荷を受け止める作りになっていません。

そのため、仮につま先側に1cm程度の空間を作ったとしても、靴の中で足が前にズレてしまい、結局、つま先に負荷がかかってしまいます。

つまり、ローカットでは大きめのサイズの物を選んでも、つま先にかかる負荷を解消する効果が無いということです。

それだけでなく、サイズが大きいと、靴の中で足がむやみに動いたり、歩きづらかったり、靴が脱げやすかったりと、良いことはありません。

なので、ローカットならば丁度合うサイズの物を選びます。

クッション性(靴底の硬さ)

クッション性と靴底の硬さとの間には、靴底が硬くなる程クッション性が下がるという関係があります。

登山が本格的になる程、目安としては行先が標高2,000mを超える場合は、靴底が硬めの物を選びます。

なぜならば、標高2,000mを超えるくらいから、砂利や石の上や岩場を歩く場面が多く現れるからです。

この様な所を歩く場合は、靴底が硬い方が有利です。

 ↑ ↑
例えば足元が上の様な所を歩く場合は、靴底が硬い方が有利です。

なぜならば、靴底が硬いと足場が悪い所でも安定性がありますし、尖った石などの上に乗っても足裏が保護されるからです。

その一方で、靴底が硬いと歩きづらいですし、クッション性も下がります。

なので、尖った石などの上は歩かない場合は、歩きやすさや疲れにくさを優先して、クッション性が高い(靴底が柔らかい)物を選びます。

逆に、尖った石などの上も歩く場合は、安定性や足裏の保護機能も考慮して靴底の硬い物を選びます。

そして、靴底が硬い靴を履く場合は、クッション性の低さを補うために厚手の靴下を履きます。

子供用登山靴おすすめ6選

出典:写真AC

子供用登山靴おすすめ6選比較表

左側ほど小さなお子さんや簡単な登山に、右側ほど大きなお子さんや本格登山に適します。

メーカー:
商品名
ニューバランス:
ベビー/キッズシューズ
ミシャンシャ:
キッズハイキングシューズ
スーパースター:
防水スニーカー キッズ
アルバートル:
子供用トレッキングシューズ AL-TS120J
ハイテック:
ストロールミッドWP キッズ
キャラバン:
C1_JR
履き口の高さローカットローカットローカットハイカットハイカットハイカット
防水透湿性能防水性なし
通気性あり
防水性なし
通気性あり
防水性あり
透湿性不明
防水透湿性あり防水性あり
透湿性不明
防水透湿性あり
締め具合の調節方法マジックテープコードストッパー付きゴム紐のみ、コードストッパー付きゴム紐とマジックテープの併用、マジックテープのみのいずれもあり紐とマジックテープの併用紐のみ紐のみコードストッパー付き紐とマジックテープの併用
サイズ展開(cm)12.0、12.5、13.0、13.5,14.0、14.5、15.0、15.5、16.0、16.514.5、15.0、16.0、16.5、17.0、18.0、18.5、19.0、20.0、20.5、21.0、22.0、22.5、23.0、24.016.0、16.5、17.0、17.5、18.0、18.5、19.0、19.5、20.0、20.5、21.0、21.5、22.0、22.5、23.0、23.5、24.0、24.5、25.018.0、19.0、20.0、21.0、22.0、23.0、24.0、25.019.0、20.0、21.0、21.5、22.0、22.5、23.0、23.5、24.0、24.5、25.019.0、20.0、21.0、22.0、23.0、24.0

ニューバランス:ベビー/キッズシューズ

未就学くらいの小さなお子さんにはこちらがおすすめです。

ローカットで歩きやすく、脱ぎ履きしやすいです。

防水性はありません。

マジックテープで調節するタイプです。

普段の外出にも活用可能です。

靴の後ろ側(かかとの辺り)を引っ張るループは付いていません。

サイズ展開は12.0cm~16.5cmまで0.5cm刻みです。

[ニューバランス] ベビー/キッズシューズ IZ996(現行モデル) マジックテープ 幅広(W)

ミシャンシャ:キッズハイキングシューズ

小学生くらい以下の本格的な登山はしないお子さん向けです。

ローカットで歩きやすく、脱ぎ履きしやすいです。

防水性はありません。

締め具合の調節方法は、コードストッパー付きゴム紐のみ、コードストッパー付きゴム紐とマジックテープの併用、マジックテープのみのいずれもあります。

つま先部分は何かにぶつけても足が保護されるように補強されています。

普段の外出にも活用可能です。

サイズ展開は海外基準のため、cm表記では若干の誤差があります。

[Mishansha] スニーカー キッズ つま先保護 アウトドア シューズ 子供 男の子 女の子 通学履き 通気 防水 防滑 子供靴

スーパースター:防水スニーカー

小学生くらい以上で本格的な登山はしないお子さん向けです。

ローカットで歩きやすく、脱ぎ履きしやすいです。

防水性があります。

締め具合の調節方法は、コードストッパー付き紐とマジックテープの併用です。

雨の日の外出にも活用可能です。

サイズ展開は16.0cm~15.0cmまで0.5cm刻みです。

男の子用

スーパースター 男の子 子供靴 キッズ ジュニア スニーカー 防水 バネのチカラ ローカット ベルクロ ムーンスター Moonstar SS J1058 ブラック 黒 ブルー シルバー SUPERSTAR evid |3

女の子用

ムーンスター ラブラッシュ バイ スーパースター キッズ ジュニア 防水スニーカー チャイルドシューズ 女児向け 女の子 ローカット メッシュ 通学 通園 運動靴 体育 雨の日 晴れの日 子供靴 moonstar ブラック パープル マルチ LV-1087

アルバートル:子供用トレッキングシューズ

小学生くらい以上で本格的な登山をするお子さん向けです。

足首を保持して下りでもつま先に負荷がかからないようにできるハイカットです。

防水透湿性があります。

締め具合の調節は紐のみでします。

雨の日あるいは雪道での長靴代わりに活用可能です。

サイズ展開は18.0cm~25.0cmまで1.0cm刻みです。

[アルバートル] 子供用 トレッキングシューズ ハイキング~ライトトレッキング向け 軽量 防水・透湿素材使用 AL-TS120J

ハイテック:ジュニア防水スニーカー ストロールミッドWP

小学生くらい以上で本格的な登山をするお子さん向けです。

足首を保持して下りでもつま先に負荷がかからないようにできるハイカットです。

防水性があります。

締め具合の調節は紐のみでします。

雨の日あるいは雪道での長靴代わりに活用可能です。

サイズ展開は19.0cm~25.0cmまであり、19.0cm~21.0cmまでは1.0cm刻み、21.0cm~25.0cmまでは0.5cm刻みです。

ハイテック キッズ トレッキングシューズ 子供用シューズ ストロールミッドWP HI-TEC KID29 STROLL MID WP

キャラバン:トレッキングシューズ C1_JR

小学生くらい以上で本格的な登山をするお子さん向けです。

足首を保持して下りでもつま先に負荷がかからないようにできるハイカットです。

防水透湿性があります。

締め具合の調節方法はコードストッパー付き紐とマジックテープの併用です。

インソール(中敷き)が二重になっているため、加減することでフィット具合を調節できます。

雨の日あるいは雪道での長靴代わりに活用可能です。

サイズ展開は19.0cm~24.0cmまで1.0cm刻みです。

最終的にはお子さんが喜んで履く物を

出典:写真AC

登山で履く靴は、大人も子供も関係無く、登山という特殊で過酷な使用環境や使用条件に十分に適応できる仕様や機能や性能を備えている必要があります。

そのためには、今回お話しした5つのポイントを選定基準にしてお子さんの登山靴を選んであげて下さい。

ところで、子供は成長するためせっかくの登山靴もやがて履けなくなってしまいますし、日常的に登山に行く訳でもないでしょうから、登山以外の用途でも有効活用することが得策です。

街使いや普段履きとしても、防水性のある物は雨の日にも、ハイカットなら長靴代わりにもと、登山でも登山以外の用途でも履けるお子さんが気に入るデザインで使い勝手の良い物を選び、存分に活用して下さい。

 

もっと広く登山靴全般について詳しく知りたい方は こちらの記事 をお読み下さい。

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この記事を書いた人

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丹羽 英之

登山歴は20年以上。山岳展望や花(高山植物)を見ることが好きで、北アルプスの雲ノ平周辺によく行きます。一人で山に登ることが多く、気ままに山道を歩き、心の癒やしやリフレッシュをすることも登山の目的の一つです。

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