登山ではレインウェアのパンツ選びも重要 このポイントを押さえておけば雨に降られても快適に過ごせる!

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登山に行く上でレインウェアが必須だという話は聞いたことがあると思います。

ひょっとしたら、レインウェアのジャケットだけ着てパンツを履かずに雨の中を登山して、大変な思いをした人もいるかもしれません。

市場でもジャケットが豊富に出回っていることに比べるとパンツはそれほど多くなく、大して重要ではないと錯覚してしまうかもしれません。

しかし、登山とは、あし(足や脚)に大きな負荷が頻繁に掛かる運動だと言うこともでき、足を覆う靴も、脚を覆うパンツも必要かつ重要です。

今回は、雨対策として脚を覆う重要な働きをするレインパンツを選ぶに当たって、何を考慮してどんな観点で選べば良いかお話しいたします。

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プロモンテ;ゴアテックス フルオープンレインパンツ

良い点

  • ◎性能も信頼性も高いゴアテックス採用品。
  • ◎生地強度もあり、雨具としてのみならず広くアウターとして活用できる。
  • ◎サイドファスナーによって全開状態になるため着脱が容易。
  • ◎サイドファスナーがダブルスライダ仕様のためベンチレーションとしても活用できる。

残念な点

  • △膝部分に立体裁断が施されていれば尚良い。
  • △ゴアテックス採用品であるため価格は高め。

信頼と実績のゴアテックス採用品であり、サイドファスナーにより全開になるため着脱のしやすさが抜群に良い。

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選び方(選ぶ観点・基準、およびその理由)

雨でも水が染みない – 防水透湿性能

結論から言うと、登山で使うのに適した最低条件は、耐水圧20,000mm以上、透湿度10,000g/㎡・24hr以上を有する物で、具体的には、最もお勧めなのがゴアテックス(GORE-TEX)採用品です。

レインウェアの生地は、一般的に、外側に来る“表地”と、中間の“防水透湿性素材”と、内側に来る“裏地”の三つの素材を貼り合わせて一枚にしたものがよく使われています。

ゴアテックス(GORE-TEX)も“防水透湿性素材”のうちの一つで、レインウェアの防水透湿性能の違いはこれら三つの素材のうちの防水透湿性素材の違いによるところが最も大きいです。

ゴアテックス(GORE-TEX)は、他の防水透湿性素材と比べると値段が高くなりがちだという難点はありますが、迷ったらゴアテックス(GORE-TEX)を選べとまで言われる程で、機能や性能のバランスが最も良く、また信頼性も最も高いです

ちなみに、耐水圧が最低20,000mm以上というのは、そもそもがレインウェアですから、外側からの雨水の侵入を防いでくれることが前提で、耐水圧が20,000mm以上有れば、嵐のような激しい雨でも、また、濡れた地面に膝をついても、内側への水の侵入を防いでくれます。

一方、登山とは大量の汗をかく運動でもあり、この汗を逃がすこともとても重要です。

仮に、レインウェアが外側からの雨水の侵入を防いでくれたとしても、かいた汗を内側に閉じ込めてしまったら、内側は蒸れて、更にはビショ濡れになってしまい、冷えて低体温症になって行動不能に陥ることにもなりかねません。

なので、登山用のレインウェアには、単に防水性能に優れているだけでなく、同時にかいた汗を外に逃がす透湿性能にも優れている必要があり、透湿度が最低10,000g/㎡・24hr以上を有する物が望ましいです。

ちなみに、透湿度が10,000g/㎡・24hrというのは、登山のような激しい運動をした時の発汗量とほぼ同等ですので、これよりも性能が低いと、登山という用途では蒸れてしまいます。

軽くてラク – 軽量コンパクト

結論から言うと、レインウェアに使われている生地が、表地が最低でも15D(デニール)以上の3層構造の物を選ぶのが良いです。

D(デニール)とは生地を作るのに使われている糸の太さの指標で、数値が大きくなるほど糸の太さも太くなることを意味しますが、結論的には、数値が大きくなることに伴い出来上がる生地の厚みが厚くなると理解していて差し支えありません。

3層構造とは、先程もお話しした通り、外側に来る“表地”と、中間の“防水透湿性素材”と、内側に来る“裏地”の三層が貼り合わされた構造になっている生地ということです。

生地が厚いか薄いかによってどのような影響が生じるかは、主に二つあり、それは重さと丈夫さです。

登山において荷物が軽いことはとても有利で、重視されるポイントにもなっています。

最近は、特徴的なレインウェアが作られていて、軽量性に特化したレインウェアも売り出されています。

そのような、軽量性に特化したレインウェアでは、可能な限り表地を薄くしたり、裏地を無くして表地と防水透湿性素材だけの2層構造にしたりなどすることによって軽量化を実現しています。

生地が薄ければ、出来上がるウェアは軽くなりますし、たたんでもコンパクトにまとまって良いのですが、反面、丈夫さが損なわれることが弱点になります。

そのようなレインウェアでは、「通常の使用では問題ないものの、岩角で擦れるなどの極端な負荷がかかった場合に生地が損傷する危険性がある」旨の注意書きが添えられているくらいで、用途が限られてしまうために不適です。

逆に、生地が厚ければ、出来上がるウェアが重くなる点はマイナスですが、そうは言っても現実的には既に十分に軽いですし、丈夫であるに越したことはありません。

雨が降っていなくても、雨上がりや、朝露で濡れた笹薮の中を、レインウェアを着て進むこともあります。

そのような使用状況でも破れずに済むだけの丈夫さは是非とも必要です。

軽さと丈夫さの兼ね合いをどこに持って来るかということで、結論としては、最初にお話しした通り、表地が最低でも15D(デニール)以上の3層構造の物を選ぶのが良いです。

履きやすく、脱ぎやすい – 着脱のしやすさ

サイドファスナーが長い程、使い勝手が良くお勧めです。

登山靴は普段履く靴よりも大きくて重くてゴツいです。

レインウェアを着脱する場合、この登山靴を履いたまま行うことがほとんどです。

登山中に雨が突然降って来た時、素早くレインウェアを着て濡れないようにする必要があります。

そんな時、パンツの裾にサイドファスナーが備わっていて裾が開いた方が、はるかに着脱しやすいです。

では、どこまで裾が開くのが良いかと言うと、全開になるのが最も着脱しやすいです。

中途半端に膝下くらいまでしか開かない物では、得られる恩恵が少なく、あまり意味がありません。

せめて膝上までは開く物を選びましょう。

ファスナーがダブルスライダ仕様になっていると、上の方だけ開けてベンチレーションとして活用するという使い方もできて尚良いです。

ストレッチの有無 – (伸縮性、立体裁断)

大きな段差がある所などを通過する時に脚の動きを妨げず、脚を動かしやすい作りになっている物だとより良いです。

そのようなパンツを作るために、膝部分に立体裁断が施されたり、伸縮性のある生地が使われたりしている物もあります

生地に伸縮性があるに越したことはありませんが、伸縮性と防水透湿性の両立は難しいみたいですし、長年使っているうちに伸縮性能が劣化したりで、レインウェアに伸縮性のある生地を使う有効性の評価は人によってまちまちです。

そもそもがレインウェアなので、個人的には防水透湿性能を優先したいですが、伸縮性も膝部分の立体裁断も、どちらも無いよりは有る方が有効で有用な機能だと思います。

ゆったり目のサイズ

レインウェアは、雨具として機能するだけでなく、防風着や防寒着として活用することも可能な汎用性の高いアイテムです。

いずれにしても、内側に何か履いている上から履くという使い方をすることが普通です。

なので、重ね着しても窮屈で動きづらくならない程度のゆったりさが必要になります。

ですが、レインウェアのパンツはサイドファスナーの長さに関わらず登山靴を履いたまま足を通すことを想定して作られているのでしょうか、私が見る限りではほとんどの物がこの条件は満たしており、重ね着しても大丈夫な程度のゆったりさは既に備わっていると思われます。

ポケットは必要か

レインウェアのパンツにポケットは無くても構わないと私は思います。

先程もお話しした通り、内側に何か履いている上から履くという使い方をすることが普通ですし、レインウェアを着ずに行動している時もありますので、ポケットは、他の常に着ている服(行動着)に付いている物に限定して使った方が良いと思います。

おすすめ3選

比較表

プロモンテ;
ゴアテックス フルオープンレインパンツ
ファイントラック;
エバーブレスフォトン パンツ
モンベル;
ストームクルーザー フルジップパンツ
耐水圧(mm)50,000以上20,00050,000以上
透湿度(g/m2・24hr)25,000~98,00010,00035,000

生地素材
表:50Dナイロン
中間:ゴアテックス
(3層)
表:15Dナイロン
中間:エバーブレス
裏:15Dナイロン
表:20Dナイロン
中間:ゴアテックス
(3層)

サイドファスナー
フルオープン
ダブルスライダ
裾からももまで
ダブルスライダ
フルオープン
シングルスライダ
(下からのみ開く)
生地の伸縮性なしありなし
膝部分の立体裁断なしありあり

プロモンテ;ゴアテックス フルオープンレインパンツ

  • ◎性能も信頼性も高いゴアテックス採用品。
  • ◎生地強度もあり、雨具としてのみならず広くアウターとして活用できる。
  • ◎サイドファスナーによって全開状態になるため着脱が容易。
  • ◎サイドファスナーがダブルスライダ仕様のためベンチレーションとしても活用できる。



  • △膝部分に立体裁断が施されていれば尚良い。
  • △ゴアテックス採用品であるため価格は高め。



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ファイントラック;エバーブレスフォトン パンツ

  • ◎生地に伸縮性があり着心地も良く動きやすい。
  • ◎膝部分に立体裁断も施されている。
  • ◎サイドファスナーがダブルスライダ仕様のためベンチレーションとしても活用できる。



  • △耐久性に未知数の部分有り。

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モンベル;ストームクルーザー フルジップパンツ

  • ◎性能も信頼性も高いゴアテックス採用品。
  • ◎サイドファスナーによって全開状態になるため着脱が容易。
  • ◎膝部分に立体裁断が施されている。
  • ◎ウエストサイズは変わらず、股下長がレギュラー、ショート、ロングの選択肢があり、ゆったり目のサイズが見付かりやすい。



  • △ゴアテックス採用品であるため価格は高め。



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あしまわりの装備も重要

登山とは、あしに大きな負荷が頻繁に掛かる運動だとも言えます。

そんな重要な働きをしているあしに、防水透湿性能に優れ、丈夫で、着脱しやすく使い勝手の良いレインパンツを履いて、雨に降られても万全で快適に登山を楽しんで下さい。

プロモンテ;ゴアテックス フルオープンレインパンツ

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この記事を書いた人

Picture of 丹羽 英之

丹羽 英之

登山歴は20年以上。山岳展望や花(高山植物)を見ることが好きで、北アルプスの雲ノ平周辺によく行きます。一人で山に登ることが多く、気ままに山道を歩き、心の癒やしやリフレッシュをすることも登山の目的の一つです。

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