登山をすると、時には大量の汗をかき、背中とリュックが接する部分が汗で濡れて不快なだけでなく、更にはイヤなニオイが発生するということもあり得ます。
この様な事態を避けるために、大概の登山リュックは、汗を逃がす仕様に既になっています。
ですが、それだけでは不十分な場合や、長年使用する間にその機能が低下した物や、その様な仕様にそもそもなっていないリュックもあります。
今回は、後付けの背面パッドとしてリュックに簡単に装着でき、それだけでリュックと背中の間に汗が溜まらなくなり、臭いの発生を抑えるのにも効果が有るR250(アールニーゴーマル)バックパックパッドについてレビューいたします。
商品の詳細に関しては、以下から確認下さい。
目次
R250バックパックパッドを付けると何が変わるのか
R250バックパックパッドを付けると、直接的には、リュックではなくパッドが背中に接することになります。
ここから派生して、以下の様なことが起こります。
- リュックと背中の間に隙間が保たれる。
- 背中にかいた汗が蒸発しやすくなり溜まりにくくなる。
- 背中にかいた汗がリュックまで濡らさなくなる。
- リュック背面が汗臭くならない。
- リュックの重心が若干遠くなる。
- 背中に接するリュックの感触が変わる。
ですから、今お使いのリュックの背面の機能が十分でないならば、R250バックパックパッドを付ける価値は大いにあります。
逆に、今お使いのリュックの背面パッドが既に十分機能しているならば、R250バックパックパッドを改めて付ける必要は無いかもしれません。
ですが、臭いの発生を抑えることには効果があります。
また、R250バックパックパッドを付けると、リュックを背負った時の背負い心地や感触が付けていない時とは変わりますので、それが苦になる人は付けない方が無難かもしれません。
そして、R250バックパックパッドの効果が及ぶ範囲はリュックの背面だけですので、ショルダーストラップやウエストストラップが汗で濡れることまでは防げないことはご承知おき下さい。
R250バックパックパッドの仕様および装着方法
縦長の六角形の様な形の穴が開いた波板が、メッシュで覆われた構造をしています。
大きさは、縦38cm×横29cm×厚1cmです。
重さ(カタログ値)は110gです。
装着方法は、パッドの4箇所に備わっているストラップを、リュックのショルダーストラップが縫い付けられている左上、右上、左下、右下の各位置に留めるだけです。
旧モデルはこのストラップがゴム紐で、これをフックに引っ掛けて留める仕様だったそうです。
ですが、現行品は9mm幅の平紐が使われており、これをバックルで留める仕様に改善されています。
もちろん、ストラップの長さは調節可能です。
「R250」のタグが見える方が表で、こちらの面が背中に接する様に装着します。
メーカーの説明ではこうする方が背中に当たる面積が小さくなるとのことです。
それによって、汗が蒸発する効果が高まることが期待できます。
反面、背中に接する感触が変わるかもしれません。
装着だけでなく、取り外すことも簡単にできます。
ですから、パッドだけを洗ったり乾かしたりすることも簡単にできます。
R250バックパックパッドの特徴と利点および弱点
- どんなリュックにも簡単に装着できる。
└→どんなリュックでも以下の効果が得られる。 - 背中とリュックが点で接触する。
├→背中にかいた汗が蒸発しやすくなる。
├→リュックと背中の間に汗が溜まりにくくなる。
├→背中に接するリュックの感触が変わる。
└→ショルダーストラップやウエストストラップが汗で濡れることまでは防げない。 - リュックと背中の間に隙間が保たれる。
├→背中にかいた汗がリュックまで濡らさなくなる。
├→リュック背面が汗臭くならない。
└→リュックの重心が若干遠くなる。 - 簡単に取り外せる
└→パッドだけを洗ったり乾かしたりできる。
R250バックパックパッドを使った感想
メーカーによる紹介では背中とリュックが「点」で接するとありますが、私には波板の山部分が「線」で接しているように感じました。
いずれにしても「面」ではないため、当たりが少し硬くなったように感じましたが、苦になる程ではありませんでした。
険しい山道をハイペースで上っていれば汗だくになることもありますが、R250バックパックパッドを装着したことで発汗そのものが抑えられたかどうかまでは解りません。
ですが、リュックと背中との間の通気性が増したことは実感でき、かいた汗が蒸発する効果も高まっていると推測されます。
また、汗で濡れた背中にリュックが接することは無くなり、リュックまでが濡れることは無くなりました。
そして、リュック背面から臭いが発生することも防げているように感じます。
ただしそれはリュックの背面に限ったことで、リュックのショルダーストラップやウエストストラップまで濡れることが防げる訳ではないことも事実です。
それでも、R250バックパックパッドを付けないよりも付けた方が格段に快適になりました。
そして、リュックと背中の間に隙間が保たれれば、それだけリュックの重心が体から離れ、理論的には重く感じるはずなのですが、それ程明らかな違いを私は感じませんでした。
R250バックパックパッド購入者の評価コメント、レビュー、口コミ
R250バックパックパッドに関してネット上に公開されている購入者の声の中から参考になりそうなものを集めてみました。
汗でザック本体が濡れないという効用は結構あると思う。
暑い夏場で背負った時に、じっとり汗ばんでしまっていたのが、見事に改善されました。私のリュックの場合、上部の出っ張りが微妙にはみ出るので、サイズ展開があるとありがたいですね。
以上 ヨドバシ.com より
完全に体にフィットするわけではないのですが,背中の丸みにはある程度フィットすると思います.ですが,この完全にフィットしないことで蒸れを感じません. ドイターのリュックに付けています.もともと背面には溝があって通気性が確保されているリュックですが,これを付けるとリュックのクッションに汗が染みていない(と思います)し,ベタッとジャージが肌に着く感じも無くなります.
以上 Yahoo!ショッピング より
汗かきなので、パッドは大変ありがたいです。
それにこの製品は軽い!長時間バックパックを背負う場合、軽さは重要です!
値段も手頃でうれしいです!簡単に取り付けできるので、休憩中に外して乾かしておくと、次にバッグを背負ったときにヒヤッと湿った感じがなくって快適です。
以上 WORLDCYCLE公式ページ より
購入時にR250バックパックパッドと比較検討した商品
R250バックパックパッドを私は登山用のリュックに装着して使っています。
ですが、実は、このR250バックパックパッドはリュックを背負って自転車に乗る人向けに開発された商品です。
そして、自転車用品のカテゴリでは同じ目的で使う、もっと多くの人達から支持されている売れ筋の商品もありました。
また、登山で使うことを前提に作られた同様の商品もあり、こちらも売れ行きは良いようでした。
また、もっと広範の用途を想定して売られている同様の商品もありました。
これらの中で、私が最終的にR250バックパックパッドを選んだ決め手となった理由は以下の3つです。
- 比較的安い
- 比較的軽い
- リュックに固定する部分の強度や耐久性が優れていると推測される
以下に、比較対象も含めた合計5つの商品の比較表を示しておきます。
メーカー、ブランド: 商品名 | R250: バックパックパッド | ドッペルギャンガー: バックパックメッシュサポーター「背中蒸れんゾ」 | オクトス(oxtos): エアゾーンシステム | こんなん堂: 汗とおる君 | 1960 THE TREE(株式会社ヒロオカ): メッシュパッド |
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縦×横×厚(cm) | 38×29×1 | 41×25×5 | 46×26(上部)、23(下部)×? | 43×24×1.8 | 41×26×0.8 |
重さ(g) | 110 | 300 | 182 | 100 | 90 |
取り付け部分の仕様 | 平紐 | 平紐 | ゴム紐 | 細紐 | 上部:平紐 下部:ゴム紐 |
カラーバリエーション | 黒 (1種類) | 黒 (1種類) | 黒 (1種類) | 黒、灰色 (2種類) | 黒、白 (2種類) |
価格は、タイミングによっても、ECサイトによっても、また、同じECサイト内でも出店者によっても違いが見られますので記載を差し控えました。
比較検討した商品の中で気になった物があれば以下からご確認下さい。
ドッペルギャンガー:バックパックメッシュサポーター「背中蒸れんゾ」
Amazon自転車用バッグカテゴリのベストセラー商品です。
背中にできる隙間は大きい所で5cmと他に比べて最大で、その隙間にハンディ扇風機を挿入して空気の流れを更に良くして使っている人もいるようです。
下部はショルダーストラップ(の下部)にもウエストストラップにも、どちらにも固定可能です。
比較的重いです。
オクトス(oxtos):エアゾーンシステム
登山用品メーカーによる、登山という用途に適するように作られた商品です。
上部は他と同様にショルダーストラップに固定しますが、下部はウエストストラップに固定することを想定して作られています。
こんなん堂:汗とおる君
メッシュではなくゴツい骨組みのように見えますが、実際には軟らかく、体に沿って曲がりフィットするそうです。
下部はショルダーストラップ(の下部)にもウエストストラップにも、どちらにも固定可能です。
色はブラックとグレーの二種類から選べます。
1960 THE TREE(株式会社ヒロオカ):メッシュパッド
折り曲げても、ねじってもすぐ元の形に戻るほど丈夫な立体8mm厚の極厚メッシュの縁を縫製したシンプルな作りです。
色は黒と白の二種類から選べます。
R250バックパックパッドで蒸れも濡れも臭いも全て解消!
登山リュックであれば、背面の通気性を保つ機能がそもそも備わっている はず です。
ですが、その機能が衰えてきているならば、後付けの背面パッドを追加することでその機能を回復させることもできます。
また、衰えていなくても、リュックと背中の間にパッドをはさむことによって、背中の汗がリュックにまでは移らなくなり、リュックが汗で濡れてイヤなニオイが発生するということも防げます。
この様に、蒸れも濡れも臭いも全て解消できて、メリットの多いR250バックパックパッドをリュックに装着して、あなたも快適に登山を楽しみ、また、リュックを洗う手間が省けるという効果も合わせて得て下さい。