登山中に強風にあおられ帽子が飛ばされそうになる、あるいは飛ばされてしまったという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
そんな時はクリップ式ストラップが簡単で有効な対策です。
帽子クリップ、帽子ストラップ、クリップストラップ、ハットクリップ、キャップストラップ等々名称は色々です。
ですが、要は両端にクリップが付いていて、一方を帽子、もう一方を服の襟などに繋ぐか、クリップの両方ともを後付けのあご紐のように帽子に付けるかして、飛ばされないようにできる紐のことです。
今回は、このクリップ式ストラップを選ぶ際の注意点と共におすすめを紹介いたします。
目次
簡単で有効な対策のクリップ式ストラップ
帽子が風で飛ばされないようにする方法は、調べてみると、幾つもあるみたいです。
例えば両端にフックが付いたストラップを使う方法もありますが、これだとフックを取り付けられる仕様になっている帽子にしか使えません。
そうではなく、クリップ式ストラップを使うのが賢い選択です。
なぜならば、
- 簡単
- どんな帽子にも付けられる
という利点があるからです。
仮に何も対策せずに風で脱げてしまい、帽子が回収不能な所まで飛ばされて行ってしまったら、諦めるしかありません。
そして、その登山中は帽子無しで我慢しなければなりません。
この様な事態を避けるための簡単で有効な対策がクリップ式ストラップを使うことなのです。
使い方は2通り
クリップ式ストラップの活用方法は2通りあります。
- 帽子を服に繋ぎ留める
- 後付けのあご紐にする
の二つです。
帽子を服に繋ぎ留める
帽子を服に繋ぎ留める場合は、クリップの一方を帽子、もう一方を服の襟などに繋ぎます。
こうすることで、強風にあおられて帽子が脱げてしまったとしても、紐で服に繋がっているため、それ以上飛んで行くことはありません。
後付けのあご紐にする
後付けのあご紐にする場合は、帽子の左右の耳の後ろ側に渡すように取り付けます。
こうすることで、強風にあおられて帽子が脱げてしまったとしても、あごの辺りに引っ掛かって、それ以上飛んで行くことはありません。
ポイントは、取り付け位置は耳の後ろ側にすることです。
耳の前側よりも後ろ側の方がより一層効果的です。
取り付け位置が耳の前側で、ストラップが緩んだままだと効果が少なく、結局飛ばされかねません。
クリップ式ストラップの選び方
クリップの仕様
素材
クリップの素材は、金属ではなく、プラスチック製を選びます。
なぜならば、金属だと、汗や雨で濡れるといずれ錆びてしまいます。
また、気温が氷点下の寒い時に金属が肌に直接触れると肌に貼り付いてしまい、無理に取ろうとすると肌が一皮めくれてしまいます。
プラスチック製ならばこの様な事態を避けることができます。
なので、クリップの素材はプラスチック製を選びます。
開閉方式
開閉方式は大きく3つに分けられます。
- 洗濯ばさみのようにばねで押さえるタイプ
- クリップの首の部分を曲げると開き伸ばすと閉じるタイプ
- ストッパーのつまみを起こすと開き倒すと閉じるタイプ
出典:楽天市場
出典:楽天市場
私は、実は、1番のタイプの物を使っていますが、特に不都合を感じることも無く、壊れることも無く、十分に使えています。
2番と3番とを比較すると、2番の方が使い易いようです。
ですから、他の優先したい条件を満たした物がこの方式だった場合を除き、3番のタイプの物は避けた方が無難かもしれません。
ストラップの長さ
服付け式
服付け式で使うならば、25cm程度あれば十分です。
10cm程度では、頭を動かす際に引っ張られる感じがして、短いかもしれません。
私は40cm程度の長さの物を服付け式で使っていますが、特に不都合は感じていません。
ですが、これ以上長くても扱いづらく意味がありません。
あご紐式
あご紐式で使うならば、後述する長さ調節機能付きで、60cm程度はある物が使いやすいです。
あご紐は緩すぎると効果が無いので適度に締めましょう。
長すぎると邪魔になるので、余り部分は短めの方が望ましいです。
長さ調節機能
服付け式として使うならば、長さ調節機能は不要です。
服付け式として使うならば、ストラップの長さは25cm程度で固定で構いません。
あご紐式として使うならば、長さ調節機能は必須です。
着用時(帽子を被っている時)は、帽子が脱げない長さに締めます。
着脱時(帽子を被ったり脱いだりする時)は、操作しやすい長さに緩めます。
ですから、服付け式として使うならば長さ調節機能が無い25cm程度の物を、あご紐式として使うならば長さ調節機能がある60cm程度の物を選びます。
実際の使用例
私が使っているのは下の写真の物です。
長さはクリップも含めて41cmくらいあります。
長さ調節機能はありません。
長さの目安となるように、50cm物差しと一緒に写真を撮りました。
服付け式としてこの様な感じで使っています。
帽子の後ろ側と山シャツの襟の後ろ側とを繋いでいます。
ちなみに、あご紐として使うとこの様な感じになります。
帽子を被ってしまえばあご紐として程々に良い長さです。
ですが、実は、この様な使い方はしていません。
なぜならば、帽子の着脱時はもう少し長い方がやり易いからです。
そして、のど元やあごの辺りに紐が触って苦になるが一番の理由です。
クリップ式ストラップおすすめ4選!
ノーブランド品:キャップキーパー
服付け式として使うのに適しています。
全長約26.5cm、長さ調節機能はありません。
tacmamy(タックマミー):マルチクリップ
服付け式として使うのに適する他、多少使いづらいかもしれませんが、あご紐式としても使えます。
28.5cm~46cmまで長さ調節可能です。
ノーブランド品:帽子クリップストラップ
あご紐式として使うのに適しています。
全長約60cm、長さ調節機能付きです。
Rarity(レアリティ):帽子が飛ばないストラップ
あご紐式として使うのに適しています。
長さはロング(約100cm)、ショート(約70cm)、ジュニア用(約60cm)、幼児用(約50cm)の4種類あります。
ロングは、おしゃれで使うには良いかもしれませんが、登山で使うには長過ぎます。
ストラップにはゴム紐が使われています。
簡単で有効な対策のクリップ式ストラップ
登山中に強風が吹いて帽子が脱げてしまうということは普通に起こり得ます。
たとえ帽子が脱げてしまっても飛ばされずに済ませるためには、クリップ式ストラップの活用が簡単で有効な対策です。
どんな帽子にでも簡単に取り付けることができて効果てきめんのクリップ式ストラップを活用することによって、帽子が飛ばされるかもしれないという心配を解消して、安心して登山を楽しんで下さい。