カシオのプロトレックPRW-6611Y-1JFレビュー!登山時計の使われ方!

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街中で過ごすならば、探せばそこらへんに時計はあるでしょうし、腕時計ではなくスマホで時刻を確認することもできます。

でも、山に行くと、有人の山小屋ぐらいにしか時計はほとんど無いはずです。

スマホも、山中では電池の消耗を出来るだけ避けたいので、時計代わりにスマホを使うことは私はしません。

ですが、世には、登山時計なるものがあります。

登山時計と名が付けば、大概は標高や気圧や方位をはじめ、登山中に欲しい他の情報も示してくれる優れ物の時計です。

今回は、カシオ(CASIO)のプロトレック(PRO TREK)PRW-6611Y-1JFについてレビューいたします。

登山時計の使い途

私は山中で、気圧の数値そのものにはあまり興味がありません.

また、方位に関しても、そのためにオイルコンパスを必ず持って行きます。

なので、時計にそれらの機能が付いていなくても、個人的には、構いません。

ですが、標高が分かることは、私にとっては有益な情報です。

なぜならば、頂上、あるいは、目的地までの距離の他に、標高があとどれくらいかも気になるからです。

また、登山において移動するおおよその標高差は時速300mと言われており、行程管理にも役立つからです。

私が求める登山時計の仕様

そこで、あれこれと、登山時計について調べ、自分が欲しい機能が備わっている物を探しました。

こだわったのは次の3点です。

  • 電波時計であること
  • ソーラー充電仕様であること
  • 時刻表示がアナログ式であること

電波時計であることの理由は、時刻合わせをせずに済むからです。

ソーラー充電仕様である理由はメンテナンス(電池交換)の頻度を下げたいからです。

アナログ式であることの理由は、私は、時刻を数字で示されるよりも、長針と短針の位置関係で示された方が感覚的に分かりやすいからです。

そして、時刻だけならば数字で表示されてもまだ対応できますが、方位を数字で表示されても対応できないからです。

ご存じない人のために注釈しておきますと、私が買ったこのプロトレックは、方位を知りたい時は、方位計モードにすると、秒針が北を示すように設計されています。

PRO TREKの方位計機能について

せっかく方位計も付いているから使ってみましたが、使いづらかったです。

慣れもあるのでしょうが、透明ケースに組み込まれたオイルコンパスを地形図にピッタリと乗せて使う方が、私にとっては、使い易いです。

と言うのは、私がいつも使っているオイルコンパスは、北を示す針以外に、進むべき方向がどちらであるかを示す矢印も備わっているからです。

他方、プロトレックは、北がどちらかを秒針を使って示してくれることに加えて、WNW290(西北西290度)のように、自分(厳密には時計)が今向いている方位をN・E・W・Sのアルファベットと数値で示してくれます。

ですが、私に言わせると、コンパスの役割は北がどちらかを示すだけでは不十分です。

自分がこれから進むべき方向がどちらかまでを示してくれなければ意味がありません。

自分が今向いている方位ではなく、自分がこれから進むべき方向がどちらであるかが欲しい情報です。

ですが、プロトレック(と言うより、おそらく登山時計全般)ではそこまでの情報は得られません。

いざという時は、私は、登山時計ではなく、オイルコンパスを使います。

私が選んだPRO TREK

このプロトレックシリーズは、基本的な機能は同じでも、文字盤のデザインや針の微妙な形や色が異なる兄弟機種があります。

購入する時期によってもデザインが少しづつ変わるとのことです。

私が選んだのは、コレです。
   ↓  ↓  ↓

決め手になったのは次の2つです。

  • 文字盤に数字がある。
  • 秒針の色が赤。

文字盤に数字があった方が、私としては、上下の向きも含めて時刻がわかりやすいからです。

秒針の色は、同じモデルの色違いと比べて、私としては、赤が見やすく分かりやすかったからです。

そして、秒針は、方位計モードの時は北を指し示すため、いつも使っているオイルコンパスの針の色と一緒なので、違和感が無いからです。

実際に山で使ってみました。

最もよく使った機能は、もちろん時計ですので、時刻を知るために使いました。

次によく使った機能は、高度計でした。

PRO TREKの高度計の性能

当然かもしれませんが、プロトレックの高度計が指し示す数値と実際の標高との間には、多少のズレがありました。

理由は、高度計は気圧を高度に換算しているため、仮に同じ所にずっといても、天気が変われば気圧も変わり、それに伴い高度も変わってしまうという現象が起きていると推測されます。

標高の値そのものを正確に知るためには、マメに補正をする必要がありそうです。

ですが、標高差ならば、ある程度信頼できました。

標高が明らかなある地点から頂上までの標高差と、高度計が実際に示した高度の差はほぼ一致しました。

また、高度計の感度は、あまり頻繁に見なかったので正確には把握していませんが、1m登る毎に高度計の数値も1m増す、とまではいきませんでした。

大雑把に、数メートルから十数メートルくらいで飛び飛びに変化していたと思います。

PRO TREKを存分に使いこなそう

登山時計を持たずに山に行っていた時も特に支障は感じませんでした。

山の天気は変わりやすいと言われる通りで、山の気圧も変わりやすく、気圧から換算している高度計の現状や限界も分かったような気がします。

ですが、登山時計に備わっている諸々の機能も、使いこなすことができれば、無いよりは有る方が役立ちます。

使い方を少しずつでも習得し、無用の長物で終わらせず、存分に役立てましょう。

この記事を書いた人

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丹羽 英之

登山歴は20年以上。山岳展望や花(高山植物)を見ることが好きで、北アルプスの雲ノ平周辺によく行きます。一人で山に登ることが多く、気ままに山道を歩き、心の癒やしやリフレッシュをすることも登山の目的の一つです。

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